- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
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対象:家計・ライフプラン
- 吉野 充巨
- (ファイナンシャルプランナー)
- 吉野 充巨
- (ファイナンシャルプランナー)
こんにちは!
さて、総務省の発表によると、2016年の家計調査速報で、
2人以上の世帯の「エンゲル係数」が、前年より0.8ポイント上昇し、
25.8%になったとのことです。
これは、29年ぶりの高水準な値です。
エンゲル係数とは、家計の支出に占める食費の割合を示しています。
一般的に、経済が発展途上にある国はエンゲル係数が高くなり、
成熟経済になるにつれ、低下すると言われています。
日本も戦後は高かったものの、
1980年代後半からは、経済成長に合わせ、
食品以外の支出が伸びたため、
エンゲル係数は低下傾向にありました。
今回、エンゲル係数が上昇した要因として、
総務省は食品の物価上昇を挙げています。
そのことは、2016年の消費者物価指数(CPI)が、
0.1%低下しているにもかかわらず、
食料品は1.7%上昇していることにも表れています。
要因としては、円安の影響で、
原材料などの価格上昇が考えられます。
また、食料品の上昇以外にも、共働き世帯が増加したことで、
お弁当や総菜などの調理食品への支出増も、
エンゲル係数を引き上げているようです。
反面、世帯における家事用品や被服費は減少傾向にあります。
娯楽や“モノ”への消費の前に、
まずは「生きるための食事」、
そして「美味しいもので癒されたい」といった
欲求のほうが勝ってきているのかもしれません。
こうした実体経済をみていると、
このまま「物価上昇率2%」を目指すことが本当によいことなのか、
他の選択肢も、そろそろ考える必要があるかもしれませんね。
それでは今週末も、世界が平和でありますように!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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