- 敷浪 一哉
- 有限会社シキナミカズヤ建築研究所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
最近の都市住宅ではなかなか見られない平屋の住宅。
これはおそらく介護を前提とした住宅なんでしょう。寝室からリビングまで一体の空間にしたり、仕切ったりできるようになっていて、寝室からすぐにトイレに行けるようになってます。通常の家で介護状態になると、家族の輪からどうしても孤立してしまうか、リビングの中にベッドを置かざるおえなくなり、「いかにも介護やってます」という空間になってしまって客を招くことすらできなくなってしまいます。介護される側だけでなく、介護する家族の側もストレスがたまってしまいます。そこら辺を上手に解消してくれたイメージを持ちました。
彼は、学生時代からとにかく丁寧に作図や設計を行っていた印象があります。その丁寧さは社会の波にもまれても崩れることなく、今回の作品でも丁寧に丁寧に計画して納めていった様子が伝わってきました。
外観は扁平した切妻屋根で外壁と屋根を同じ素材にして一つの塊として表現されています。
以前彼とある住宅を見学したときに、そこの扁平切妻屋根のバランスがいまいちよくなくて、
これはなんでだろうね という話をしたことがあります。そのなかで「あぁこれは棟の部分が直角になればバランスが良くなるんだよ」という結論に二人で達した記憶があります。
それがあったからかどうかはわかりませんが、きっちり棟を直角に納めてくれています。いいプロポーションです。
実は彼と共同設計をする計画をしています。うまく実行されましたらいいものができあがるんじゃないでしょうか。
みなさんお楽しみに!
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シキナミカズヤ建築研究所