少額短期保険 - 保険設計・保険見直し全般 - 専門家プロファイル

田中 香津奈
かづなFP社労士事務所/株式会社フェリーチェプラン 代表取締役
東京都
CFP・社会保険労務士

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対象:保険設計・保険見直し

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少額短期保険

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かづな先生の新保険ゼミ 06.保険加入のポイント

少額短期保険は、一定の事業規模の範囲内において、保険金額が少額、保険期間1年(第2分野については2年)以内で、保障性商品の引き受けのみを行う少額短期保険業が扱う保険のことです。少額短期保険業は、平成18(2006)年4月の保険業法改正により創設された保険事業者で、少額短期保険は、「ミニ保険」とも言われています。もともと無認可共済であったものが、資本金10億円以上を用意して「保険会社」になるか、資本金1000万円と一定の供託金を用意して「少額短期保険業者」になるか、いずれかの選択を迫られ、保険契約者保護機構には加入していませんが、監督官庁の監視の下に置かれて保険業法の規制を受けることで存続が認められた業者を中心にスタートしました。規制緩和を背景に異業種からの参入も相次ぎ、平成27(2015)年6月現在では83の事業者が登録されています。

★少額短期保険業者登録一覧
http://www.shougakutanki.jp/general/consumer/registration_list.html

各少額短期保険業によって、取り扱う保険種類や保障内容は異なりますが、生損保兼営が認められていて、新たなニーズにきめ細かく対応するユニークな商品が多いです。
一番多いのは「家財・賠償保険」の分野で、地震災害の費用を補償する保険もあります。「生保・医療」分野は、1年更新なので若い人ほど保険料が非常に安くなるほか、糖尿病患者向け、高齢者向け、知的障がい者向け、心の病の人向けといった、民間の生命保険では補填できないような分野の商品もあります。その他、ペット保険や各種の費用保険などがあります。ネットや通信販売などで気軽に申し込むことができます。

それでは、少額短期保険と民間の生命保険は、主にどういう点が違うのか、一覧表で確認してみましょう。



少額短期保険は、期間が1年(第2分野は2年)という定期タイプのため、保険料が割安で、お得感はあるのですが、一定期間で保障が終わる仕組みです。生命保険に関しては、死亡保険は定期保険のみで、貯蓄性のある保険(終身保険や個人年金保険)は取り扱っていないこと、平均寿命を考慮すると少額短期保険だけですべての保障がカバーすることは難しいため、民間の生命保険の補完として利用していくようにしましょう。

ここがポイント!

少額短期保険は、ニッチな分野の商品が多く、ユニークな保険が勢ぞろいしているのが特徴ですが、ある一定期間だけ保障する定期タイプという仕組みを理解し、民間の生命保険をベースに、補足する形で加入するのが少額短期保険の賢い使い方です。

(2015.8.10公開)  

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