「部下を叱るには、その3倍は褒めておかないとダメだよ」
昔々、私がマクドナルドで店長をしていたときに、上司からいただいたアドバイスです。
私は、「なるほどな~」「そうだよな~」と、頭では理解したのですが、実際にはなかなかうまく出来ませんでした。部下のミスや間違いを見つけると、ついつい叱ってしまうのですが、その3倍ほめるなんて出来なかったのです。
「おまえは何回言ったらわかるんや!」
「そ~と、ちゃうやろ!!」
「アホ!ちゃんとゆー通りやれや!!」
「あかん、あかん!」
※関西の方言がわかりにくいかも知れません。スミマセン。雰囲気でご理解下さい。
※ちなみに、「アホ!」は関東では「バカ!」的なニュアンスです。
まあ、こんな風に一日中叱っていました。
いや、感情的に怒っていたのかも知れません。
こんな状態ですから、3倍はほめろ!と指導されてもなかなか出来るもんじゃあありません。
だって、普段ガミガミ言っているのに、急にほめたりしたら「裏があるように思われるんじゃあないか」とか、「急にほめられても気持ち悪いと思われるんじゃあないか」とか、「なめられて、いざという時に言うとこを聴かなくなるんじゃあないか」などと、勝手に自分の威厳が損なわれるような想像をしていたのです。
確かにその通りなのです。
普段から、ガミガミ叱ったり怒ったりしている上司が、急に「優しくほめた」何てことになったら、誰でも、うれしいと思う前に「何かあるぞ」と思うのが普通なのです。
図星です!何かあるのです。何かはわかりませんが、急にほめられると、そこには必ず何らかの意図があります。
だから、急にほめてはいけないのです。
かえって疑心暗鬼になるだけです。
私も上司に注意をさせるたびに、部下に対して無理矢理ほめたりしていました。
非常にぎこちなく、中途半端なほめ方をしていました。なので、ほめる効果はほとんど無かったのです。
しかし、叱ったり、たまにほめたりする中で、そんな時の自分の心理を分析しながら私が感じたのは、「3倍程度では、意味ないんじゃないのか・・・」と言う事でした。
3倍程度では、「叱られる」「怒られる」と言う事のインパクトの方がまだまだ大きいのです。
1回ほめられても、確かに嬉しさはあります。
しかし、3回ほめられても、1回叱られたらマイナスなのです。
ショックの方が大きいのです。
ましてや、強面の上司やプレッシャー型のボスから叱られた時の精神的なダメージはでかいのです。
再起不能なくらい落ち込みます。
そうした中で私が発見し実感したのが、「6回ほめていれば1回の叱りの効果が高くなる」と言う事でした。
それが、本書の中に解説している「6回ほめる意味」なのです。
6回もほめていると、1回の叱られても、部下の反応は「ありがとうございます。」になります。
部下は、叱られているのにうれしいのです。
だから6回ほめて1回叱るリーダーは、「あなたと働きたい」と言われるんです。
さて、あなたはいかがですか?
「叱る」の6倍「ほめて」いますか?
いつもお読み頂きありがとうございます。
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