- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
数字を掲げて、その目標に向かって、組織を引っ張ることは大事です。
ただそれは万能ではありません。
その一文を引用させていただきます。
「数値目標の設定は大事だ。抽象的な方向性を示すだけでは物事は進まないため、具体的な目標を掲げることが欠かせない。一方で、数値目標の達成自体が目的となり、本来の目的達成に逆効果となることもある。」
数値目標の掲げ方による功罪を端的にまとめられています。
今回はこれに思うことをまとめさせていただきます。
「目標」と「目的」の違い
Webで調べてみました。
こんな違いがあります。
・目標 ⇒ 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。
・目的 ⇒ 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。
微妙に違うことをお分かりいただけますか?
端的に違いを言うと、「目的」を実現するための、指標や手段が「目標」であるということです。
つまり「目標」を達成したからと言って「目的」が達成されるとは限らないのです。
「目標」を達成した結果、「目的」に近づいているかどうかのチェックや確認は非常に重要です。
営業組織であれば、売上「目標」を掲げると思います。
管理組織であれば、コスト削減「目標」を掲げると思います。
よく会社組織でも「数字目標」を追うことに一生懸命で、その数字が何のために設定されているかの「目的」がはっきりしないという、「思考停止」の状態に陥りがちです。
つまりその「目標」がその組織全体の「目的」の達成に近づくものでしょうか?
「目的」とは「何故事業をするか?」に対する答えです。Whyの部分ですね。
これがその組織に浸透していない状態です。
目標は目的を達成するための「手段」に過ぎないです。
「目的」と「手段」の混同が起きていませんか?
その違いを発信し、特に「目的」の情報を発信し続けることはリーダーの最も大事な使命です。
しかしそれを誰もがうまくできるわけではないと思います。
そんなリーダーの悩みの相談に乗らせていただくことも、私の大切な仕事だと考えています。
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