第2章:お店の商圏とポテンシャルについて理解しよう
⑫商圏は生きている・・・・人口動態を理解しよう
「うちの店のある街って、ここ10年くらいずっと人口は変わらないんですよね。これって停滞している街と言うことなんでしょうか?」
ある店長が、出店調査部長にこう質問をしました。
「う~ん、なるほどね。人口総数に変化が無いから、商圏自体も動きが無いと感じてしまうんだね。でも、それはまったく違うのです。では、この数字を見て下さい。」
部長はそう言って、ホワイトボードに向かいました。
住民人口 13.6万人→13.7万人
これは、武蔵野市の平成22年と23年の人口動態データです。(ざっくり書いていますので、詳しくは武蔵野市のホームページの統計データをご覧下さい)
つまり、平成22年から23年までの1年間で1千人増えただけという、あまり動きの無いように見える数字です。まあ、人口が減っていくこの時代で増えているんですから凄いんですけどね。
とは言え、動きは一見すると、あまりないように見えます。
しかし、次のデータを見て下さい。
市外転出 1万人
市内転入 1.1万人
死亡 1千人
出生 1千人
実際には1年間でこれだけの動きがあるのです。
引越などで、市外に出て行くひと、市内に入ってくるひと、そして亡くなるひとと生まれてくるひと。
約8%もの動きがあるのです。
街に新しいマンションがドンドン出来ていると、ひとがかなり動いているように見えて街に活気があるように感じます。しかし、住宅開発や商業施設開発がないと、街はじっとして動いていないように感じるものなのです。
ところが、実際には多くのひとが動いています。その結果、1割近い新しいお客様候補が増え、その分1割近い既存のお客様が減っているのです。あなたはこのことに気づいていましたか?
「なんだかいつも来ていたあのお客様来なくなったね。」
「あのお客様は見かけない顔だね。」
と、何となくお客様の出入りを感じているだけでは、客商売はうまく行きません。
動きが無いように見えている街でも、確実にひとは動いているのです。
残念ながら、街から出て行くひともいます。いくら素晴らしい商品と接客を提供していても、引っ越しされてしまうとどうしようもありません。
でも、その分新しいお客様が街には入ってきています。
ところが、その方達は、まだあなたの店を知らないのです。
その方達にあなたの店の素晴らしさを知ってもらわないと、毎年自然とお客様を1割ずつ失うことになります。
「お客様」にも事情があります。
動かなくてはならない事情があります。
つまり、「商圏」はいつも動いていると言うことなのです。
なので、いくら努力しても、お客様を失うことをゼロには出来ないのです。
だからこそ、努力は継続し、そして新たな努力も必要なのです。
既存客を大切にしつつも、新しく「商圏」に入ってきた「新しいお客様候補」に、早くご挨拶をしておきたいですね。
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