前回では、子供を本気で叱れない自信の無い大人=真の愛情を持てない大人や、叱る資格の無い大人達が増えている事と、
ちゃんとした目的も分からないまま、只勉強を頑張らねばならない子供達の感受性が鈍くなるのは当然だというお話しをさせて頂きました。(- -;)
何故今の子供達の感受性が鈍くなっているかと言うと、本当の意味での「人生の目的」というものが見えなくなってしまっているからです。
元を辿れば、それは育てている親御さん達や、教師や大人達がそうだからですし、そういう大人達も又感性が鈍くなっていて、今の子供達の感受性が鈍くなっている事にも気づけていないのです。
それではここからは、人間の人生に大事な「生きるエネルギー」を与えてくれるものは "向上心" であるという事を解説して参りましょう。 (^^✿
まず、動物と人間の違う所を考えてみて下さい。
人間も動物ではありますが、動物と人間は何が違うかと言うと、人間は「思考する」という事。
ここが他の動物と違う所です。
では何故、人間にはそういう能力が授けられたのでしょうか?
それは他の動物と違い、ちゃんとした生きる目的を、自ら考えられる様に与えられているのです。
人間には、そうしたお役目というものが、一人一人に課せられているのです。
「それは何故?」と聞かれても、人間の中には答えられる方はいないでしょう。
創造主の "偉大なる思考" から生まれたこの宇宙に付いて、真の理解ができるのは、その創造主以外は不可能だからです。(天才の事は、天才にしか理解できない様に)
いくら人間が考えても、そういう答えが出ないものに対して、無駄に議論をする事に時間を費やすよりも、
私は深い洞察力でもって、「どうも私達の人生は、その様に導かれているのだな~」という事に気づける感性の方が、人生を無駄にしない謙虚な生き方に繋がる大事な事という気が致します。_(_^_)_
そして、その様に成り立っているこの宇宙の法則が理解できると、各自それぞれが自ずと「自分の成すべき事」に目を向け、それに納得せざるを得なくなるはずなのです。☆彡
「物事の全てには原因があり、その原因に見合った結果に辿り着く」というシビアなカルマの法則を観ても、
自分が幸せになる為には「どの様な思考を持ち、どの様な行動を起こせば良いのか?」というものを、各自で考えざるを得ない様に自然になっているではないですか? ☆彡
人間は、どう成りたいかは自分の自由意思で選べる様になっていますが、もし向上心を忘れて停滞、或いは刹那的な堕落などに向かいますと、最終的に人間は幸せを感じる様には生まれついていないという事は、少し人生というものを味わった方ならお解りでしょう? (^^✿
それは罰として与えられたものではなく、そういう自由意思の中で人間は「自分自身が自分の人生の管理者である事を知り、その中で "自己責任" という基本的なものを学ぶ仕組み」になっているのだと、私は感じます。
「基本にそれが無ければ、質の高い仕事は任せられない」と創造主様は考えられて、人間という者にそういうものを与えられたのではないか?と、私は勝手に感じているのです。(^^☆
そして、その "質の高いお仕事" とは、創造主がされておられる様な「無から有を生み出す」という、創造的な事を指すのだと思っているのです。(その様にして、人間は向上・発展して参りましたよね?)
所で皆様は、どんなものでも(規模に関係なく)、この「向上・発展して行く為」に、とても大事な基本があるのをご存知でしょうか?
それは「人様の為に、どれだけ自分をお役に立てられるか?」という基本です。
これが根底に無ければ、家庭でも会社でも繁栄・発展はして行かないのだと思います。
例え一時期、繁栄した様に見える時期があったとしましても、根底にこれが無いものは、遅かれ早かれ必ず衰退して行く様になります。( ; _ ; )
この世には、そういう目には見えないエネルギーというものが働いているのです。《゚Д゚》!!
だから「自分の事しか考えられない」というエゴな人間は、ガツガツした欲をエネルギーにして、一時的にイケイケの人生を生きたとしても、最終的には決して幸せになる事はできないのですね。
この幸せというのは、外側から見た表面的なものや一時的なものではなく、その人自身が人生から感じる「充実感・充足感」と言って良いでしょう。☆彡
この「人様の為にお役に立ちたい」という思いを、私は 「高い志=本物の向上心」だと思っています。
これ以外に、人間に取っての真の幸せ=充実感・充足感を味わえるものは無いのだとも思います。
その証拠に、そういう志で生きていらっしゃる方達の、その充実感から来る大きくパワフルで素晴らしいエネルギーに満ちた姿を観て下さい!《゚Д゚》☆彡☆彡☆彡
私はそういう方々のお姿の中に、人間の本来持っている生命力と、そしてこの世に生まれて来た本当の意義を感じ取るのです。_(_^_)_
ですので「自分さえ良ければ」「自分の家族さえ良ければ・・・」「自分の会社さえ良ければ・・・」「自分の国さえ良ければ・・・」等々、
「自分が一番、人より優れていたい」という、競争意識の強いエゴな人間の持つ "欲望" と、真の "向上心" とは、水と油ほどに違う性質のものなのです。
エゴから生まれる欲のエネルギーは "業の強さ・深さ" から生まれるネガティブなものであり、私の言う "生命力=ポジティブな力" とは違う事を、ご理解頂けましたでしょうか?
どの様なものでも、自己中心的なエゴから生まれるものに、発展・繁栄は有り得ないのです。
何故なら、根っこの所で私達は、皆繋がっているからです。☆彡
この世は、口では「家族や子供の為」と言いながら、「自分の幸せの為」に家族や子供を持つ人の、何と多い事か・・・!
そして今では母親と呼ばれる人でさえも、子供より自分の幸せや、自分の保身が先に立つ者が増えてしまった世の中ですね。
それでは子供達の感性が鈍ったり、荒んでも仕方ありません。( ; _ ; )
まずは大人から生きる姿勢を正し、高い志を持てる様な教育・環境を子供に与えてあげられたら、今の子供達のくすんだエネルギーの質も変化して、きっと生きる事に希望を持てる様な向上心=生きるエネルギーが芽生える事でしょう!
そう成るには、まずは大人がその様に生きないと、子供達を説得したり、叱る資格や力が持てないという事を、今の大人達には真剣に考えて頂きたい事でもあります。(子供を侮るなかれ)
又、自分自身も、そういう生き様を子供達に見せられる様な大人でありたいと思いますし、その志を忘れない様に生きたいものであります。
☆_(_☆_)_☆
(私は "希望" というイメージを与えてくれる、素晴らしいエネルギーを放つ朝の太陽が大好きです♫)
このコラムの執筆専門家

- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年