こんにちは(^^♪
夫婦のためのカウンセラー:中西由里です。
「自由過ぎる夫についていけません」
「夫の身勝手な行動に振り回されて、辛いです」
というお悩みをお聴きすることがあります。
一体、どれほど酷いダンナさんなんだろう?
よくよくお話を聴いてみると、ダンナさんよりも、むしろ妻の融通がきかないことの方が気になるケースがあります。
(もちろん、自由を愛してやまない困ったダンナさんもいますけどね)
融通のきかない代表例は、突然の予定変更に対処できないということ。
例えば家族で旅行に行ったとします。
当初の計画になかった、ちょっとした寄り道を夫が提案したとします。
「ちょっと、ここにも行ってみないか?」
って。
理由は至って簡単。
その方が楽しそうだから。
でも、それが妻には苦痛でならないんです。
もともと人は変化への耐性が弱いと言われています。
ですから突然の予定変更に抵抗を感じてしまうのは仕方のないこと。
でも、それが自分にとっても、みんなにとってもプラスになるような変化であるにも関わらず
「あなたって、自分のことしか考えてないのね!」
「どうしてそうやって計画を台無しにするのよ!」
「勝手なこと言わないでよ。みんな迷惑してるじゃないの!」
という具合に過剰に反応してしまう・・・
夫は面白くないですよね。
せっかくの旅行を楽しいものにしようとしているだけなんですから。
この場合考えられるのは、妻にとって「変化」が何か辛いものと結びついてしまっているということ。
失望、喪失、怖れなどが変化と結びついてしまっているケースが比較的多いように思います。
きっとそんな経験を何度もしてきたのでしょう。
幼き日の妻の身に起こるのは、望ましい変化ではなく、悪い状態がさらに悪化するような変化ばかりだったのかもしれません。
そうすると、その後経験するのが自分にとって良い変化であったとしても、怖くてとても受け入れられないですよね。
だから過剰反応してしまうんです。
それにもしかすると、自分が管理しきれないのが怖いという気持ちもあるかもしれません。
これは、親が自分のことでいっぱいいっぱいで、生きていくためには自分で何でもキチンと管理しなければならなかった子ども時代が影響しています。
自分で管理しなければ、親にメチャクチャにされてしまう・・・
だから何でも把握して、管理していなければ気が済まなくなってしまうんです。
妻にとって、自分が把握しているものを勝手に変更してしまう夫は、かつての親のように
「私の人生をメチャクチャにしてしまうような存在」
として映ってしまうのかもしれません。
夫が自由過ぎると感じたとき
「あなたには、もうついていけない!」
と別れを切り出す前に、自分の過去に「変化に関する痛み」がなかったかどうかを振り返ってみてくださいね。
その傷に気づくと、これまで身勝手に見えていた夫が、実は家族思いだったと感じる日がくるかもしれませんよ(^^♪
すべての女性をヒロインに
ふぃ~めぇる・みしま 代表 中西由里 でした。
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