皆様は、もし話題となった本が映画化されて興味を持たれた時、それを読んだり観たりするとしたら、どちらを先にご覧になりますか?
お好みは、人により違うと思いますが、私は断然「最初は本」派です♫
それは何故でしょう?
それは、本は映像が無い分、自分のイメージを膨らます事ができるからです!
つまり自分のイメージ= 想像力を働かせるという楽しさがあるのですね♫ (^^☆
登場人物を自分の理想のイメージで読む事でワクワクしたり、又は叙情的な気分に浸れるこの想像力は、感性の脳=右脳がとても良く働くのですが、
今は漫画やアニメーション・映画・テレビ、そしてインターネットなど、映像から入るものが世の中の主流になっていますので、本という活字から入る様な地味なスタイルは、人気が無い時代かもしれません。
(今は本を読むという事にも、忍耐力を要する様に感じられて(=集中力の欠如)、楽しめないという方も増えておられる様ですね)
勿論、映像から入るものも、素敵で楽しい時間をくれます♫
その中には、こちらの想像力を触発する様な、素晴らしい芸術的な作品も沢山あります。☆彡
でもどんなに優れた映像作品でも、鑑賞する側がそれを、ただ単にそのまま左脳的に (知識としてだけで) 受け取るだけになってしまうと、なかなか自分の想像力が働く様な経験が生まれて来ないという一面もあります。
感動というのは、ご自分が経験・体験された事から持つ豊かな感受性によって味わえるものなので、その経験値が低いと、本を読んでも、映像を観ても、あまり豊かな想像力は持てないものなのかもしれません。
今は何でも簡単に、できるだけインスタントに答えを得たいという需要に答えたビジネスが反乱しているので、なかなかそういう奥行きを味わえる情緒的な世界を堪能するという経験が少なくなってしまいました。
それは私に取っては無味乾燥で、非常に味気ない世の中になってしまっている様に見受けられます。( ; _ ; )
知識だけでものを見て、解った気になってしまう事を「知識バカ」と表現される事があります。《゚Д゚》!!
これは「頭と心は違うもの」という事が理解できていないと分かりづらい事ですが、最近の方達はご自分の心を感じ取る事もできないほど知識のみばかりで判断なさって、感受性が鈍くなられている方が増えているのも、又事実です。
その現象から生み出される "想像力の欠如" 。
今の時代は、感受性が豊かな方達にはそう感じられる時代なのだと思います。(^^;)
人間が動物と違うのは、この想像力を持てる事にあり、それが数々の文明や発明、そして文化や芸術を生み出して来ました。☆彡
その元になるのが "想像力" であり、それと共に、新しいものを生み出て行く "創造力" というものが大きな根源力になっているのです。
何も無い所から何かを生み出す創造性は、想像力が無ければ生まれません。
そしてその創造性のパワーを使う時、それが自分だけでは無く、人々の幸せに繋がるものだけが「本物」として発展し広がって行くのでしょう!
何故なら、根っこの所では、全てが繋がっているからです。☆彡☆彡☆彡
そういう想像力も又、私達人間を含む全ての生命達への "創造力=真の幸せ" には欠かせないものの観方ですね。
《゚Д゚》☆彡
「クリュセイスを父親の元に返すオデュッセウス」 (ルーブル美術館)
クロード・ロラン (1602頃 ー 1682)
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年