- 岡崎 謙二
- 株式会社FPコンサルティング 代表取締役
- 大阪府
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
6月30日、国家公務員にボーナスが支給された、ことは前回の日記でお伝えしましたが、週刊ポスト7月18日号に「公務員のボーナスの実態」という興味深い記事があったので、そのまま乙宛てします。
いのことだが、役所が発表する数字には嘘が隠されている。実際のボーナスはもっと多いらしい。
嘘は2つある。1つめは本誌7月4日号で指摘した通り、公表数字が「管理職を除く行政職」の平均であることだ。一般行政職は約14万人。うち管理職は半数以上の約7万4000人いる。それらが平均の計算から除外されているのである。簡単にいえば「下半分」の平均が発表されたにすぎない。
2つめは「支給月数の嘘」だ。「内閣人事局の報道資料では支給月数は『1.87か月』とされています。が、人事院に取材したところ『1.9か月』で予算を取っている。確認すると、勤務成績区分には『特に優秀』『優秀』『良好(標準)』『良好でない』の4区分があって、1.87か月は『良好(標準)』の数字。内閣人事局はそれだけを発表していたことが判明しました」
では実際の平均額はいくらなのか。内閣人事局も人事院も明かさないため、若林氏が試算した。行政職全体の平均給与額は、約40万5000円(扶養手当や地域手当など含む)。その1.9か月分だから、約77万円。部課長は1~2割加算され、実際の平均は約85万円となる。公表している数字の約5割増しだ。ちなみに事務次官のボーナスは約269万円、局長クラスは約205万円となっている。
さてボーナス支給当日の夜。霞が関から徒歩5分ほどの新名所・虎ノ門ヒルズのレストランや周辺の飲食店には多くの役人が繰り出していた。職員カードをぶらさげたまま何杯も酒を注文して大騒ぎしていた某省の方々、国民の厳しい目線を忘れてはいまいか。
私は以前から公務員安定時代の崩壊をお伝えしていますが、崩壊はまだ先の様ですね。