- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
高い家・安い家・・3
つまり・・
高い家を作れるのなら安い家も作れます。
安い家も作るのは簡単なこと?
安い家・・
つまりローコスト住宅と言われる家です。
安い家の造り方ってのも・・
実はそう難しいことではありません。
その方法は大きく分ければ2つ・・
まず一つ目は必要な物をなしにする・・
実に簡単な話です。
ある物がなくなればあっという間に安くなる。
建築家が建てるローコスト住宅なんてのにこのパターンが多いです。
断熱材なんかなし!
扉なんてなし!
内壁なんかなし!
手摺りなんかなし!
などとなしにしてしまうのです。
ある意味、考えようによってはそれって本当に必要ですか?
と言われれば確かにそれは考える価値があることなのかもしれません。
そこに納得できればそれはお安く家は建てられます。
二つ目は・・
全部を規格品・既製品で建てる。
これはさらに簡単なことです。
住宅メーカーさんや不動産屋さん工務店さん住宅、あるいは建売住宅などの安価住宅はほとんどがこのパターン・・
基礎は基礎屋さんの規格品にする。
構造体である材木は無理?
そんなことはありません。
モジュールに合わせて全てを規格寸法になるように設計します。
かなりプランやデザインの自由度は落ちますが規格寸法しか使わないプレカットは相当に安くなります。
屋根も壁も床も・・
建具も内装も設備も・・
キッチンもトイレも風呂も・・
全てを規格品・既製品にする。
既製品で家をつくる。
さらには・・
プランやデザインを一定のパターンに決められたいくつかの中から選ぶようしてしまえば・・
もっともっと安くなります。
選ぶ材料のパターンをいくつかに決めておいてその中からお客さんに選んでもらうようにすれば数の論理で材料代はさらに下がり・・
もっともっともっと安くなります。
実は最近の家造りというのはほとんどがこの手法です。
作るのではなく組み立てて建てる。
違うのは工法や材料を何にするかだけ・・
それを何にするかによって値段が変わり・・
高くも安くもなるわけです。
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