- 松原 好克
- 日刊美容液新聞 編集長
- 岐阜県
- スキンケアカウンセラー/美容液研究家
スキンケアカウンセラーの松原です。
あなたは、スキンケア化粧品(クレンジング料・洗顔料・化粧水・美容液・ジェル・乳液・クリーム・パックなど)に何を期待しますか!?
シミやシワを消す!?
肌を若返らせる!?
しかし、化粧品は、品質=効果ではありません。化粧品の意義や目的が遠く置き去りにされてしまっており、改めて再認識をする時期にさしかかっていると感じます。
化粧品は、一般化粧品と薬用化粧品に分類され、薬用化粧品は医薬部外品に認定されているものを指し、それ以外のものを一般化粧品と呼びます。薬用化粧品は、エビデンス(科学的なデータ)が根拠とされており、薬事法で定められている効能効果をしっかり謳えるため、一般化粧品よりも強みがありますが、それでも国が定めた表現範囲は予防にすぎません。
なぜなら、肌の老化は、皮膚の構造そのものが変化してしまっているため、医学の治療レベルに達しない化粧品で改善することは困難です。つまり、化粧品でシワやシミを薄くしたり、ましてや消すことはできないということ。(シワに至っては予防も謳えません)
ある程度美容に精通しておられる方ならおわかりいただけると思いますが、肌の老化現象を逆戻りさせるには、医療(美容皮膚科・美容外科など)が必要になってきます。
こういった根本的な部分をしっかり肝に銘じていただかないと、セールス文に惑わされて次から次へと化粧品を変えることになってしまいます。
では、化粧品は全く意味のないものなのか…と思われるかもしれませんが、しっかりと役割があります。それは、さきほども申し上げましたように、肌を健やかに保つための"予防"です。
肌質・年齢・悩みを熟知した手入れと、適切な美容成分が配合された化粧品を使うことで、魅力的に歳を重ねることが可能です。
「悩みはできる前に予防する」「できてしまった悩みの進行を最大源に抑える」 この観点を意識していただければ、きっと満足できる化粧品に出会えることでしょう。
流行っている美容法や売れている化粧品に目を向ける前に、今の自分の肌に何が必要なのか、無駄なものはないのか、それを具体的にアドバイスすることが私の天職だと思っております。
では、次回もご期待下さい!