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無料はどこまでですか？・・３
実は・・
昨今は関東などでは企画するのにも企画料を頂くようしている事務所が多くなってきているのだそうです。
建築家の紹介会社などでも当初から登録料を頂くような所も増えてきました。
お客さんにも本気度を求める、つまりちょっと適当にウインドショッピングするのとは違うのですよ、ということを少しだけのお金でわかって頂くということなようです。
非常に良いことだと思います。
そうすれば、そういうはなから建てる気のない人を排除できますし・・
お客さんの方も心置きなく頼めますし、我々も何の心配もなく企画に打ち込めます。
出来ることならうちもそうしたい・・
が・・
残念なことにここは名古屋です。
名古屋でそんなことしたら絶対に何の話も来やしません。
過去に何度もそういう話を聞きましたが、有料にしたとたん誰も来ない・・
ちゅう話しか聞いたことがありませんもん。
超有名な先生が企画にも少しお金を頂きますって言ったら・・
何様だ！と言われたとか・・
ところで・・
ここで、ひとつはっきりしておいた方がいいことがあるのですが・・
それは・・
建築家とも呼ばれるような人が考えた家を住宅メーカーや不動産屋住宅で建てることは出来ません。
設計というのはただプランやデザインを考えるだけのことではありません。
それをどのよなディテールにし、どのように作り、どのような配色・材質にし、どのような構成にするのか？
実際に作ることが出来る。
すべてが設計です。
ただ形だけをまねても決して作品にはなり得ません。
そもそも・・
我々のような者が考えるような建物の形は住宅メーカーなどでは作ることが出来ないことの方が多い・・
間取りすら出来ないでしょう。
だって住宅メーカーでは最初に決められている範囲内の形しか出来るわけがないのですから。
出来たとしても、オール外注のフルオプションなどとなりとんでもない金額になることでしょう。
ですから、無料の範囲内で我々の考えたプランやデザインは実際にどこかに持って行ってもせいぜい参考程度にしかなりはしません。
それでなくては我々の存在意味がありませんもん。
だってそんな普通なら誰でも出来ることなのですから・・
ですから・・
結局、お互いが無駄な時間と労力を使うことになるだけのこと・・
だと思います。
Atelier繁建築設計事務所ＨＰ
http://ateliershigeru.com
よもやま建築日記～家づくりの現場から～
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