- 酒井 哲
- TownFactory一級建築士事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
住宅の中での「和室」の位置づけは年々低下しているように思われます。
最近の住宅広告を見ても「和室」という表記は少なく、中には Japanese Room と書かれたり、
全て洋間の家も珍しくありません。
「和室」という部屋の歴史を調べると、
住宅の中に「和室」という部屋名が一般化するのは、
戦後以降と捉えることができるようです。
それまでの日本の住宅は畳敷きの部屋で寝食が行われることが大半でした。
洋室を持つ住宅でも応接間などの非日常的な部屋として使われ、
生活の中心は畳敷きの部屋にあったようです。
戦後、高度経済成長期を経て、生活の基本が畳座から椅子座に移り、
畳敷きの部屋よりも洋間が増える過程で「和室」が一般化したと考えられます。
現在の住宅の間取りから、「和室」について整理してみたいと思います。
・そもそも「和室」はどういう部屋のことを言うのだろうか?
・今までの「和室」はどこがいけないのか?
・これからの「和室」とは?
続きは「現代和室考/間取りの中の和室のあり方を探る」を参照ください
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