養老保険 - 保険選び - 専門家プロファイル

大関 浩伸
株式会社フォートラスト 代表取締役 FP技能士
東京都
保険アドバイザー

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対象:保険設計・保険見直し

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養老保険

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保険商品シリーズ
いわば、積立型保険の代表格というところでしょうか・・
郵便局の簡易保険などでも有名ですね。
「保険と言っても、積立だし、損しないだろうし」という理由で、加入される
方は多いと思われます。

この養老保険、別の角度から検証していきましょう。

この養老保険のデメリットは、こんなものが挙げられます。
・保障確保の観点からは、最も効率が悪い
・積立と言っても、現在のように低金利状態において、30代以降の加入では、
 元本割れは避けられない
・期限付の保険なので、更新の度に条件は悪化する
・一般的には、年金or介護年金への移行特約などが備わってなく、ニーズによって
 柔軟に対応できないものが大半を占める


つまり、「何か入っている=養老保険」という状態では、保障をきちんと確保した
ことにはなりませんし、効率的な貯金ができたかどうかも疑わしい側面があるのです。

とは言っても、1997年以前の加入で、特約が全く付いていないもので、
被保険者年齢が35歳未満という条件でしたら、まあまあの返戻率
となりますので、続けた方がいいという場合もありますので、
保険証券でこの辺をしっかり確認なさって下さい。

養老保険の効果が発揮できるケースとしては、
「満期時に明確な使途があること」が条件になります。

逆に、満期時に明確な使途がないのでしたら、「養老保険だけの加入状態」は適切だとは言い難いということになります。



つまり、余程の理由がない限り、養老保険は、主体的ではなく、「副次的」に考えるものなのです。



それから、現状の養老保険が不適切だとわかっても、すぐ解約というのは
早計です。
「払込だけ中止させて、返戻金は満期まで据え置く」という「払済処理」を
利用するという手段も有効ですので、知っておいて下さい。