- 後藤 高浩
- 株式会社ジー・エス 代表取締役
- 東京都
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
今回は、一見すると矛盾するように感じるかもしれない2つの要素です。
<素直かどうか>
受験生に限らないと思いますが、子供たちにとって(大人も!?)一番必要な要素はこれかもしれません。特に、小6・中3の受験期は、素直な生徒ほど伸びる傾向にあります。
勉強について、言われたことをきちんとこなす、指摘されたことを次に向けてすぐに改善する(少なくともしようとする)、常に感謝の気持ちを持って取り組む… これらができる生徒とできない生徒では、長い目で大きな差がついていくのです。
我々は、生徒の返事はあまり信用していません。中には、笑顔で「ハイ」といい返事をしていても、何も伝わっていない生徒もいたりするので…
はっきり言うと、親子関係が悪いご家庭の子供は、素直さに欠けるケースが多いです。常にムカついた状態で勉強していても、成果につながるわけがありません。塾に来る前に、親子バトルをしている生徒は、一目瞭然ですよ。
<主体性があるかどうか>
何でも「ハイ、ハイ」と言ってやっていればいいのかというと、そうとは言えないところが受験生の難しいところです。ある場面では、自分で考えて行動を起こさないといけないのです。ロボットのように機械的にこなすことはできても、自発的・主体的には何もできないというのでは、すぐに限界がきます。
日々の生活や勉強への取り組みはもちろん、受験校の決定や、将来のこと等について、教師任せ・親任せではダメだということです。主体性のない生徒は、少し話をするとすぐに分かります。何についても指示待ちだったり、「どうすればいいですか?」か口癖だったりします。保護者の方を交えて三者面談をすると、とても分かりやすいです。生徒本人に質問しているのに、保護者の方の顔色を伺ったりしますから… 中には、子供への質問を必ず保護者の方が答えてしまうご家庭もあります。
この主体性については、子供が小さい時(少なくとも小学校の低学年)から余程意識していかないと、受験期になってからでは一朝一夕には身につきません。難しいことではないのです。家族みんなで食事に行った時に、子供がメニューを見て、自分でオーダーを決められますか?というレベルのことです。注文する時の言葉をよく聞いていてください。「僕(私)も〇〇でいい」とか言っていたら要注意です。「〇〇がいい」と言い直させるくらいのことが必要なのかもしれません。
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