
- 後藤 高浩
- 株式会社ジー・エス 代表取締役
- 東京都
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
<目標が明確かどうか>
すばり、目標が明確な生徒は伸びるし、曖昧な生徒は伸びません。
一番よいのは、明確な志望校を持てていることです。そして、それを口に出せることです。「絶対に〇〇中学(高校)」に行きたいというモチベーションがないと、子供たちはぎりぎりのところでは頑張れないのです。
具体的な学校のイメージが常に湧いている状態がベストです。だから、学校見学に早めに行かなくてはならないのです。「この学校で勉強したい」、「この部活に入って活躍したい」、「来年はあの制服を絶対に着る!」というような、視覚的なリアリティが必要だと思うのです。
ただし、私はそれだけではダメだと考えています。その「前」と「後」があるのです。
その前と言うのは、目先の短期目標です。1ヵ月ごとの偏差値の目標とか、学期ごとの内申点の目標とか、節目節目の過去問の点数の目標とか、それを明確に設定して、常にそれを意識して取り組んでいくことです。もちろん、目標を設定したら、それをクリアできたのかどうかの点検もセットになります。目標の立てっ放しでは、何の意味もありません。
「その後」というのは、志望校合格の、その先の目標のことです。何のためにその学校に行きたいと考えているのか、入学後何をしたいのか、職業も含めた将来の夢とリンクするのが一番いいのです。
将来、「〇〇になりたい」という明確な目標が強固な生徒は、どんな苦しい状況になっても、絶対にめげません。逆に、受験のその後のことをまったく考えていない生徒は、合格して行きたい学校に進学したとしても、「こんなはずじゃなかった…」というようなケースが出てしまったりするのです。
しかし、小中学生は、その目標・夢のイメージを持てない生徒が増えています。特に、小6の都立中クラスなどは、何のために受験(受検)するのかすら、ピンと来ていない生徒がいるのも現実です。それはそれでいいとも思っていますが(とりあえず今、頑張ることは重要だと思うので)、将来の夢につなげられるような取り組みをさせてあげたいと強く思います。
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