- 敷浪 一哉
- 有限会社シキナミカズヤ建築研究所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
素材もそうです。
例えば無垢の床材。
無垢の床材は色もまばらだし、膨らんだり反ったりして凸凹になるし、同じ木なのに木目がきつかったり薄かったりして、一つとして同じ木目の板はないわけなんです。
例えば左官材。
いくら熟練した職人さんでもまったくの平滑には塗れないわけです。だから、まったく同じ表情を見せる部分はないわけなんです。
これが生音。ライブ。一発録音。
んで、きっちりデジタル処理された音はというと、
プリントされた床材だったり、工業系のボードやビニールクロス。
木目のいいところだけを使っているのだから、きれーいに見えるだろうと思うんですが、まったく同じ木目が続いていく光景というのは絶対的な違和感があります。ビシーっと平らな壁っていうのもなんか変な感じですし、逆にちょっとしたほころびがあると、ものすごく気になってしまいます。
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シキナミカズヤ建築研究所