- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
「1ヶ月後に仕事を通じて何を達成していたら嬉しいですか?」
店長は、入店3日目の新人Kさんとの面談で、目標についての質問をしました。もちろん、新人が仕事を覚えていくためのマニュアルやどこまで出来たかが一目瞭然の、「トレーニング進行チェックリスト」もありますので、毎日覚えていくことの目標は既に決まっています。
店長がKさんに聞いたのは、何がとれだけどのレベルで出来る様になるか?と言う意味ではありません。店長がKさんに尋ねたのは、スタッフとして目指す姿、自分の理想像に対しての達成レベル、達成目標を尋ねているのです。
Kさん「私は、1ヶ月後には、お客様から『ありがとう』って言われるようなスタッフになりたいです!」
店長「そ、それは凄いわね!何でそう思ったの?」
Kさん「今日、トレーナーのBさんが接客していたお客様が、Bさんに『ありがとう。』って言われたんです。その時のBさんの笑顔が最高でした!お客様も嬉しそうだったんです。その時に、Bさんに『凄いですね」と聞いたんです。するとBさんは、『これが言われたくってこの仕事をしているようなものだからね~最高の気分よ!』と言われたんです。私もそんな最高の気分を味わいたいんです!」
Kさんの顔は、少し赤らんでいるように見えました。これを聞いた店長も、「なんだか私も、嬉しくなって来ちゃった・・・その目標絶対達成させようね。応援するよ!」と彼女もまた顔を赤らめながら言ったのでした。
新人にしろ、ベテランにしろ、スタッフに目標を持たせる事は非常に重要です。それにより、仕事に対する目標意識が向上し意欲が増していきます。しかし、気をつけなければならないのは、それが与えられたものでは期待するほど高い意欲は湧いてこないものなのです。
会社やお店では、売上を上げる、利益を上げる、つまり「数字を上げる」ことはとても重要です。なので、この目標基準は、会社や責任者が決め無ければなりません。しかし、それを各スタッフに割り振りするときに、ひとつ工夫をすれば、この意欲を高めることが出来るのです。
それは「自分で目標を決める」ことです。それでは、全員が小さな目標になってしまい一人一人が目標を達成しても、会社の目標は未達になる・・・・リーダーはいつもこのジレンマに悩まされています。
数値目標の持たせ方については、今度また書くことにしますね。
さあ、今日は、あなたの周りにもいるはずの、自分の目指す理想のスタッフ像に一歩近づこうとしている新人にエールを送りながら一日をスタートさせましょう!
彼らも、彼女らも、意欲満々です!あなたは、全力で応援してあげれば良いのです!
「相手軸!相手軸!」
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