- 志田 茂
- 志田茂建築設計事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
リノベーション 忘れていたあのドキドキ(後)
-
15~6年前だったか、ある建物に入った時のドキドキ、そしてワクワクした気持ちを
思い出しました。
渋谷区西原 というところに、確か、ハンスウエグナーのだったと思いますが、
家具のショールームがありました。
古い家を、改装したショールームでした。
外壁にツタがからんでいて( のような気がする )外から見て、古びていて
どうという事のない平屋の家でした。
中に入ったとたん・・・・
心臓がドキドキするような興奮を覚えました。
元々は住宅であったろうその家の間仕切りはほとんどなく
屋根の小屋組みが見えました。
家具のショールームなので、シンプルにまとめられたインテリアの効果もあって
その空間の美しさにワクワクしました。
もう本当は家具なんかどうでもよくて
小屋組みや、室内全体のデザインばかりが気になったのです。
北側の道路に面した窓から見える街路樹の緑、穏やかな光
古く くすんだ木造の軸組み、白く塗られた壁・・・・
( 簡易な(短期間の)ショールームだったのでしょう、、) 納まりなどは荒かったけれど
その 「 きれいすぎない 」 事がむしろ全体に調和していました。
「 ここに居られたらどんなに楽しいだろう。 」
そう思ったのです。
当時、リノベーション という言葉を知っていたかどうかは覚えていません。
でも私にとって、リノベーション というのは、
まさに 西原のショールムでの体験そのものだったのです。
特別でもない、ごく普通の家が、、古くて冴えない家が、、
ひとつの意志、ひとつの方向性 を持って改修された時、
その家は、それまで掛けられていた魔法を解かれたように
生き生きとし、美しくなる。
そして・・・・
そこで暮らす事がすごく楽しくなり、すごく自慢できるものになる。
それが リノベーション。
「 ひとつの意志、ひとつの方向性 」 とは
その家の 良さを見つけ、それを生かすように デザインする事。
戸建て住宅でも、マンションでも、
そこを、ドキドキワクワクする家に、
住む事・暮す事が楽しくて自慢したくなる家に
作り変えてみませんか。。
(終)
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家作りで一番大切な事は
「本当はこんな暮しがしたい」
という 「 思い 」 です。
それは、改修工事 リノベーション リフォーム であっても同じです。
その思いを知り、育て、実現していく家作りをします。
新築住宅・注文住宅設計 住宅・マンションのリベーション・リフォーム設計
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