- 志田 茂
- 志田茂建築設計事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
素うどんのように渋い家にあっさりと住みたい。
車とバイクとペットと共に暮しを楽しむために
30代独身男性の家です。
施主は、最初にこんな事を言われました。
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趣味の車やバイクをもっと気軽に楽しめたら楽しい人生だろう。
倉庫を改装して住んだら楽しいだろう。
こてこてした仕掛けや装飾はいらない。
機能むき出しの男らしい空間にざっくりと住めたらいい。
こまごました仕切りや「○○室」などもいらない。
1フロアは一つの箱としてドカンとあればいい。
床暖房も浴室TVもジェットバスも24時間換気もオール電化もエコキュートもいらない。
そういうのが何もない、外見も内装も素うどんのような渋い家にあっさりと住みたい。
借金は出来るだけしたくない。
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倉庫のように余分なもののない、骨組みそのままのざっくりした家に住みたいと考えていました。
それが 素うどんのような という表現になりました。
賃貸暮しだった施主は、車に乗るにも、バイクに乗るにも、そしてメンテナンスするにしても、いろいろ気を使かわなければいけない事が嫌でした。
そんな事から解放され、自分の好きな物に囲まれ、自分らしい暮しを実現し、長期ローンを組んで縛られる事もなく家を持つためには、どうすればいいかという事を考えられました。
その結果、小さな土地に、ざっくりした家を建てる 事を選んだのです。
家は最低限の仕上げとし、ご自分で壁のしっくい塗りやタイル貼りなどをして、工事費も可能な限り押えました。
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施主はサラリーマンで、休みも週末です。今でも時々、家に手を加えています。
家づくりは現在も進行中。
強い思いがあれば、無駄にコストを掛けずとも、自分らしい暮しができる家が実現できます。
*新築 都心 崖上の土地 土地約18坪 延べ15坪 木造2階
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