不動産と私⑧~店舗の規模
会社が新規に設ける店舗数は2~3年おきに一店舗くらいの割合で
増えました。在席人数により規模の違いはありましたが、一店舗に
四つのブロックを持つ三十人程度の規模が基本となりました。
最初に赴任した店舗は比較的少人数の方でしたが、二つ目の店舗は
床面積も大きく四つのブロックを計画しておりました。
当時は二つのブロックしかありませんでしたが、およそ二年弱で二
つを増やし四つのブロックが完成して、社内でもモデルケースとな
った店舗でした。
また営業担当者がお客様と接触するためにはそのキッカケを作り出
さなければなりません。集客する手段は広告によるものでしたが、
これまでは新聞の折込みチラシや住宅情報誌を主体とする媒体から
インターネットの普及に伴い徐々にその比重もインターネットに移
ってゆくようになります。
当初はインターネットを集客手段とする同業者の数も少なく、釣り
で言う「入れ食い」状態のときもありましたが、時間の経過に伴い
寡占状態が徐々に薄れてきました。
不動産仲介業における営業社員は、広告により反響を受けたお客様
の窓口となり、ご希望に合致する物件を選別・紹介し、そして物件
を案内することにより購入意思の確認後、売主に対して購入の意思
表示をすることが契約締結前の主な業務になります。
更に店舗に在籍する人数に従って、新規のお問合せを頂くお客様の
数を増やさなければなりません。この作業は営業担当者ではなく別
の担当者が行うため、責任者はその全体を直視して店舗の運営を行
う必要が出てきます。
このような運営形態にある店舗は、一つの会社経営と同様の運営を
任される点において、ホールディングと呼ばれる組織体の一傘下企
業のような位置づけと捉えられます。
その運営の力量が正に経営者としての能力を問われている様に感じ
られるのは、現場から離れて、傍観者の目で見られるようになった
ためかも知れない。
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