- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
勉強をしていれば質問はつきものです。
質問にいかに応えられるかが授業をすることと同じくらい大事な講師の仕事でもあります。
しかし、これまで多くの質問を受けた結果
質問の8割は
「答えなくてもいい」
質問でした。
「答えなくてもいい」というのは、正確にいうと
「講師が答えなくても解決した」ものが8割だということです。
実質、本当の意味での【質問】は2割ほどなのです。
では、その「答えなくても解決した」8割の質問はどのような内容かを見ていきましょう。
1番多いのは
【話を聞いて欲しいために質問に来る】
です。
質問をしに来るものの、結局は質問というよりも「話を聞いて欲しい!」という内容です。
よくあるのが(特に女子生徒)
「せんせぇーわからぁーーーん」と弱気に来るものの
「じゃぁ、その問題、教えて」と聞いて質問内容を話させると
「あ、なんか言っているうちに、わかった!ありがとう!」と言って戻っていきます。
2番目に多いのが(1番目と似ていますが)
【休憩代わりに質問を使う】
です。
特に自習室がある塾、長時間演習している塾ではよくあることです。
これは、皆さんでも「他のことをすると休憩になる」経験があると思います。
こんな経験はありませんか?
・本を集中して読んでいたが、ちょっと疲れてきたとき、誰かからメールがあって返信をした後に本を読もうとすると、疲れがなくなって読み始められた
「メールが来て返信した」の部分を「先生に質問に行った」に代わった感じだとお考えください。
3番目に多いのが(ようやく質問らしい目的が来ます)
【質問しているうちに解決している】
これが学年が上がるほど多いです。
質問に来るということは、どこかで「わからない」部分があります。
生徒は「あーわからない」と思って質問に来るのですが、
そこで「質問内容、教えて。どこまではわかってるか教えて」と聞きます。
その後、私たちスタッフは必ず
【解説、説明、問題を一緒に読んでいきます】
それだけで「あ、わかったわかった!」と解決します。
独学の指導では、このスタッフがしていることを生徒自身でできるように指導をします。
そうすれば、質問に行かなくても解決する問題が一気に増え、一人で進むようになります。
よく、相談にいらっしゃる保護者の方の中には
「子どもが勉強がわからないときに、質問できる人がいない」
「うちの子は相談や質問に行かない」
ことを心配されます。
しかし、実際は質問の8割は自分で解消できることであり、
独学を学べば、ほぼ100%質問に来なくてよい状況になります。
もちろん、気軽に質問できる環境があることに越したことはありません。
しかし、
最終目的は【自分一人で勉強すること】なので
質問を1つもしなくていい勉強にしていくべきでしょう。
それを学ぶのも独学です。
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