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私は お寺さんの経営する幼稚園での経験がありますが
一般的には 馴染みのない行事かもしれません
4月8日の釈迦(ゴータマ・シッダッタ)誕生を祝う仏教行事なのです
右手で天 左手で地を指して
「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」
のお姿で生まれたと言うことはご存知でしょう
灌仏会には この誕生仏の像を
花御堂の中に安置します
花御堂とは 花で飾った小さなお堂のことです
この像に甘茶をひしゃくですくってかけます
お釈迦さまは 旧暦4月8日に生まれたとき
竜王が天から降り立ち
香水を釈迦にそそぎ洗い清めて産湯としたという故事があります
花まつりにかける「甘茶」はそれに由来するようですね
甘茶はどのような花かと言いますと
ガクアジサイに似た花です
瓜科の甘茶蔓の 若い葉を蒸して揉み
乾燥させたものを煎じて作ります
なかなか馴染みのないお茶ですね
もう１０年ほど前になりますが
知り合いの高僧にお誘いを受け
「成道会」に行ったとがあります
私どもは お墓はお寺さんにあっても
お墓参りをするくらいで
仏教のことをほとんど知りません
「成道会」は１２月８日です
お釈迦様が悟りを開いた日です
お釈迦様が入滅(死去)したのは 2月15日
この日は「涅槃会」といいます
「灌仏会」「成道会」「涅槃会」 が三大法会とされているのです
意外と知らないことですね
今日は花祭り
カンナの故郷 インドに思いを馳せてみることにいたします
カンナには仏陀に伝説もあります
「仏陀」はお釈迦様が悟りを開いたあとの呼び名です
いとこのデーバダッダが 仏陀に取って代わり
自分が君臨したいと言う野心の赴くままに
仏陀暗殺をいくどとなく繰り返します
悟りを開いた仏陀は そんなことはお見通し故
全て回避します
怒ったデーバダッダは 最後の手段に
丘の上から 丸い大きな大きな石を仏陀めがけて落とします
仏陀は石はなんなく除けるのですが
石が割れたかけらが足に刺さりました
その傷から流れた血を吸った大地から咲いたのが
真っ赤なカンナであった と・・・・。
この文献を大学の図書館で調べましたが
ついに 見つけることは出来ませんでした
しかし
デーバダッダが石を落とした話は
文献に記載がありました
カンナの咲いたことは 跡づけのはなしとはいえ
まことしやかな話だと 私も思いました
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