「相手軸な叱り方」㉙ひとつの側面や一方的な立場で叱る

2013-02-24 05:24

※クリックして人気ブログランキングへ

人材・教育業ブログランキングへ

「埼玉県の教師１００人以上が1月末で大量退職」

ちょっと前ですが、ニュースでよく取り上げられていた話題です。
当ブログテーマとは少しずれますので、あまり詳しくはコメントしませんが、テレビを観ていてとても気になるのは、退職した教員を「教職者にあるまじき無責任さ」という視点で一方的に報道しているという点です。

教職者と言っても、生活があります。教育労働者です。
一番の問題は、2月1日と言う中途半端な時期に法律を施行したからなのでないのでしょうか？
それにより、先生達に「子供を取るか、お金を取るか」という究極の選択をさせたことが問題なのではないかと思うのです。

同じ法律改正で、昨年末で退職した教頭先生もいます。警察官も辞めています。
なぜ、埼玉県の100人の先生だけが悪者扱いで報道されるのでしょうかね？？

さて、この話はこれくらいにして、このように、物事をある側面からだけ見て、一方的に「叱る」と言うことがよくあります。
「叱る側」の視点のみが正しい、相手の視点は間違っているという、そんな感じで叱られると、受け手の方は、非常に辛い立場になります。
お叱りを受ける方が、部下や売り手の場合は、最初から弱い立場に立たされていますから、場合によっては、かなり一方的で理不尽であっても、そのお叱りを受けざるを得ないときもあるでしょう。
これが、同じくらいの立場であったら、もう戦争勃発ですね。

「あ、これは間違っている」
「正しいことを教えなきゃあ」
「こんな間違いをされたら困る」

叱る側にも、理由や事情や相手を思う気持ちがあると思います。
けれど、叱られる側にも、理由や事情や考えがあるのです。
叱るときに、
「お前は、何にも考えていない」
と言う人がいますが、きっとそうではありません。

理由や事情や考えが、叱る人と同じではないだけのことです。
そこにはきっと何か意味があるはずです。
だから、一呼吸置いて、相手の理由や事情や考えを聴くようにしたいですね。
だって、それを知りたいから。