自分は非難できる人間なのか?
人はとかく人を非難したり批判したりする生き物です。
なぜ、いけないとわかっていてもそうしてしまうかと言いますと
自分の心を安定させることが大事だからです。
心を安定させるのに手っ取り早いのは
「自分は正しい」と思うことです。
「自分は正しく、相手は間違っている。」
この構図を心の中で成立させるために
人は人を非難するのです。
『祝婚歌』にはこうあります。
『祝婚歌』
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
(作 吉野弘 童話屋)
ホントに吉野氏のこの詩がすごいな〜と思うのは、
一見当たり前のことを言っているようなのですが、
注目すべきは、ここですね!
★「あと」で疑わしくなるほうがいい
この「あと」で・・・の「あと」です。
人は自分を中心に物事が考えがちです。
リーダーとして常に責任があり、
しなければならない業務、成果があります。
部下の立場にたって、物事を考えたいですが、
部下からみたよいことが、
リーダーからみたよいこととは、
矛盾するのが常です。
つまり、批判を覚悟の上で
しなければならないことがたくさんありますね。
でも、部下は批判、非難してきますよね!
そこで、価値観の違う、方向性の異なる、
部下とは意見が対立し、
ついつい、批判してしまうこともあると思います。
でも、それが普通なんですね!
だって、人ですから!
人間完璧な人なんていないんです。
それでいいんです。
上司と部下。
互いに非難することがあっても、
「あと」で、心を落ち着けて、ひとり冷静になってみれば、
やっぱり、皆、
こころのどこかでは反省しているのだと思います。
「あと」でゆっくり考えてみれば、
互いに非難してしまったことは、
「あと」であなたにとっての
かけがえのない宝物になるはずですから・・・・
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