34.『祝婚歌』に学ぶ(3) - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松山 淳
アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
東京都
経営コンサルタント
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34.『祝婚歌』に学ぶ(3)

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ビジネスエッセイ

ずっこけてていい!



男と女。
陰と陽。
光と影。
太陽と月。
凸と凹。

一方がそうならな、一方はそうでない性格を有する。
だから、うまくやれる。うまくいく。

相互補完。
相互依存。

友人を思い浮かべてみる。
自分と似ている部分があるかもしれないが、
仲の良い友は、正反対の性格であることが多い。

小さな修理工場を世界的企業に育てあげた
本田宗一郎氏には、
藤沢武夫氏という右腕がいました。
本田宗一郎氏が技術的なことに集中できたのは
藤沢武夫氏が経営全般を見たからです。
二人はまったく違った性格でした。

「ソニー」のケースも同様です。
井深大氏という「技術の天才」に
盛田昭夫氏という「経営の天才」がつきました。
盛田氏も元は技術屋でしたが、
ソニーが大きくなるにつれて営業面を担うようになり
経営全般をみるようになりました。

現在の「パナソニック」(旧松下電器産業)を
創業した松下幸之助氏にも「松下の大番頭」と言われた
「高橋荒太郎」氏がいました。

二人はそれぞれ違っていて、違った能力を持ち
だからこそ、うまくいっていたようです。
『祝婚歌』にもこうあります。

 『祝婚歌』

  二人のうち どちらかが 
  ふざけているほうがいい 
  ずっこけているほうがいい 

      (吉野弘  童話屋)

人の魅力は、完璧であることではない。
何かに秀でるとは、何かが欠けること。
欠けた何かも人の魅力。

ずっこけている人も、また、輝いています。



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