三田ガーデンヒルズは買いか？

首都圏新築マンション平均価格は1億超え

不動産経済研究所の調査によれば、2023年3月の首都圏新築マンションの平均価格は1億4360万円だった。

東京23区だけに限ると2022年に1億円を超えたこともあったが、首都圏全体の平均が1億円を超えるのは初めてのこと。

最大の要因は、ふたつの“超高額物件”が売りに出されたことにある。

一つは「三田ガーデンヒルズ」、もう一つは「ワールドタワーレジデンス」である。

2つとも東京都港区にあり、東京23区だけに限ると平均2億1750万円となり、初めて2億円超えとなった。

中でも「三田ガーデンヒルズ」はタワマンではなく、ごく一般的なマンションの類だが立地条件が23区内有数の場所と言われており、その付加価値は大きいと言われる。

そんな「三田ガーデンヒルズ」というマンションは本当に買いなのだろうか？

「三田ガーデンヒルズ」というブランドマンション化へ

総戸数1002戸という「三田ガーデンヒルズ」。

戸数からすればタワマンの同じぐらいであるが、13～14階建てで5棟構成になっており、よくありがちな敷地全体の真ん中に中庭を設けて、中庭を囲むようにマンション棟が建つ格好となっている。

フレコミは広大な都市の森の中にあるレジデンスという感じだ。

ただ、敷地面積が約25,000㎡もあるため各棟との隣棟間には距離があるが、圧迫感がどの程度かは完成してみないとわからないところもある。

パンフレットやいわゆるマンションモデルルーム案内会で供されるマンションのCGシアターを見るとこのマンションのブランドイメージ化が強く感じられる。

そのため、イメージが先行してマンション自体はかなり高級な物件と思った方が多いはずだろう。

案の定、モデルルームはほとんどがオプション仕様ともいえるもので、標準仕様がどの程度かがわかりにくい感じだ。

案内の人の「標準のキッチンのメーカーはどこなの？」と聞けば、しばらくの間、確認してから「タカラスタンダード」になります、とのこと。

なるほどという感じだ・・・

マンションデベロッパーでは定番の設備メーカーだが、1000戸という単位から各住設メーカーは受注に必死なはずだ。

せめて、パナソニックとかTOTOぐらいのものが標準採用されていれば納得感もあるが…

昨今の建築コストの高騰からどうしてもしわ寄せがあるのだろう。

続く

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