須永 豪(建築家)- コラム「【デンキとエコ 2/6】」 - 専門家プロファイル

須永 豪
響きあう木の空間

須永 豪

スナガ ゴウ
( 長野県 / 建築家 )
須永豪・サバイバルデザイン 
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【デンキとエコ 2/6】

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建築的 2009-06-19 21:45
火力発電所では天然ガス・石炭・石油を燃やした熱い水蒸気でタービンを廻して電気をつくります。
その際エネルギーの6割が発電ロスとして失われ、発電所から人の暮らす都市へ送る際に5%が送電ロスとして失われ、実際に届くのは35%ほど。
都市で必要とされる電気の量に合わせ、ロスの分も見込んで余剰分まで燃やされています。
家庭ではこんどはエアコンや電気ポットなど、電気を熱に変換する際にもエネルギーのロスが生じます。
熱を電気に変え、その電気を熱に変え、そのたびごとにロスが生じている、というわけです。
だったら、湯はガスで沸かし、暖房は石油を燃やした方が、ずっと真面目な省エネだと思いませんか?
パソコンはガスで動いてくれませんけれど、暖を得るだけなら電気は要りません。
CO2の問題でいえば、その発生場所が自宅か発電所かという違いで、
じつは私たちには見えない発電所で、エネルギーをロスの分まで余分に無駄づかいし、
余分に環境悪化を促進させていることになります。
「電気から熱を得る」というのは驚くほど非効率な方法で、それを使い続けていることは、
知らないうちに環境破壊への片棒を担がされていた、ということになります。
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