荒川 雄一
アラカワ ユウイチ日本も“格下げ”!
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こんばんは!
さて、S&Pによる米国債格下げに続いて、今度は格付け会社ムーディ-ズにより、日本の国債が“格下げ”されました。
これで、日本の格付けは最上位から4番目の「Aa3」となりました。
ちなみに、ムーディーズの格付けは、
Aaa 米国、英国、仏、独、カナダ
Aa1 香港、ベルギー
Aa2 イタリア、スペイン
Aa3 日本、中国、チリ
A1 韓国
などとなっています。
S&Pとは違い、米国については、同社の格付けではまだ最上位となっています。
ちなみに、参考までにS&Pの格付けを観てみると、
AAA 独、仏、英国
AA+ 米国
AA スペイン
AA- 日本、中国
A+ イタリア
BBB- ポルトガル
となっています。
若干、評価の視点が違うため、微妙に格付けは異なりますが、いずれにしても日本は、「中国」と同クラス、財政問題で国債の金利上昇が懸念されている「スペイン」より、“ワンランク下”の位置付けです。
とはいえ、日本の10年物国債の金利は、いまだ、“1%”前後の水準で推移しています。
これで、財政再建にあえぐ、「スペインより格付けが下なのか」と思う方もいることでしょう。
また、所詮、一民間企業の“査定”であり、また格付け会社によって評価も違うため、参考程度にしかならないという意見もあります。
私も、過度にこの格下げを悲観する必要はないと思っています。
ただ、引き下げの理由は、
「経済成長の見通しが弱く、赤字削減目標の達成と、社会保障と税の一体改革の実施が困難になっている」
としています。
まさに、“その通り”。
したがって、上記の取り組みができなければ、いずれ、格下げ通り、日本国債の危険性がますます高まっていくのは間違いないところです。
政治を観ていると、首相の決め方、そして政治体制自体の見直しが急務とは言えますが、まずは、だれが首相になったとしても、上記問題に正面から向き合っていかなければ、「日本国債の暴落」の現実味は、さらに増していくことになるでしょう。
そしてこの問題は、政治任せにはできないので、国民全体で取り組んでいくしかありません。
「国や社会に対して貢献できること」と、「自分や家族の生活を守ること」、是非、両立できるよう前向きに考えていきましょう!
やっぱり、「頑張ろう、ニッポン!」
ですね。
それでは、もう8月最後の週となりますが、今週も良き週末を!
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