荒川 雄一(投資アドバイザー)- コラム「中国、“動く!”」 - 専門家プロファイル

荒川 雄一
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アラカワ ユウイチ
( 東京都 / 投資アドバイザー )
IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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中国、“動く!”

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よもやまブログ 2009-06-26 18:20
こんにちは!

徐々にですが、暑さが増して、「夏がもうすぐ、そこに来ている!」と実感させられる今日この頃です。

この時期、湿度が高いので、“食中毒”と暑い日の“熱中症”にはくれぐれも気をつけたいですね。


さて、この暑い夏を前に、中国の政府系ファンドが、海外投資を再開し始めています。

中国投資有限責任公司(CIC)は、2007年に引き続き、6月初旬に行われたアメリカのモルガン・スタンレーの追加増資に応じました。
金額は12億ドルと、前回の50億ドルよりは低いですが、出資比率でみると前回と同じく9.86%の出資となっています。

そのほか、オーストラリアの不動産大手グッドマン・グループに対しても、2億豪ドルの融資を行い、同社の株式取得権を獲得したとしています。

昨年は金融危機の影響から、一時巨額の評価損を抱えたCICですが、ここにきて株式市場が落ち着きを取り戻し始めたのをみて、“投資好機”の判断をしたようです。

また、それに伴い、投資部門の組織は、「私募投資部」「策略投資部」「相対収益投資部」「専項投資部」の4つの部門を設け、投資対象も、債券、商品、不動産、私募ファンドなど幅広く“分散投資”を行っていくとしています。

運用結果はどうなるかわかりませんが、世界経済がいまだ不安定な中、いち早く投資収益を目指す姿勢を表しています。


一方、中国国内においても、内需拡大を図るために、このほど消費者金融会社の設立を解禁しました。

まずは、上海、北京などの4都市が対象ですが、状況を見ながら、その後全国展開していく模様です。

これによって、クレジットカードの普及とともに、消費のさらなる拡大(内需拡大)を目指す方針が明らかとなりました。


もちろん、海外積極投資や消費者金融の解禁によって、リスクも膨らむこととなりますが、中国政府が掲げている「経済成長率8%」を実現するために、他国が動きに動けないこの“タイミング”で、勝負をかけてきたと言えます。

いずれにしても、中国の最終目的である「アジアの覇権」をとることと、世界的な「経済大国」になるために、装備はまだまだ不十分ですが、とりあえず「巨大船」が動き出しました。


さて、このような状況下、現在GDP世界第2位の隣国は、果たしてこれからどのような手を打っていくのでしょうか!?


「高性能の小型船」ですが、いまだ行き先が見えないのが、何とも歯がゆいばかりです。
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