荒川 雄一
アラカワ ユウイチ「世界の経済成長率3.5%」
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こんにちは!
さて、ゴールデンウィークも終了し、現実の世界に引き戻された方も多いかもしれませんが(笑)、「大型連休」は、
メンタル面でのリフレッシュ効果があると共に、大きな経済効果も見込めるため、
やはりなくてはならない“イベント”の一つと言えるでしょう。
そして、そんな様々なイベントの積み重ねによって、各国、そして世界経済が成り立っています。
そこで今回は、2015年の最新の経済見通しを取り上げてみたいと思います。
4月中旬に、国際通貨基金(IMF)が、新たな経済見通しを発表しました。
その結果は以下のようになっています。
※前回(今年1月)の予測と比較しています。
今回予測 前回予測(1月) 差異
世界経済 3.5% 3.5% 0.0%
米国 3.1% 3.6% ―0.5%
ユーロ圏 1.5% 1.2% 0.3%
日本 1.0% 0.6% 0.4%
中国 6.8% 6.8% 0.0%
ロシア ―3.8% ―3.0% ―0.8%
アジア新興国 6.6% 6.4% 0.2%
さて、上記から考えられることとしては、
・世界経済見通しは、前回同様3.5%で変わらず
・米国の経済見通しは、今までの“期待”に比べ、勢いが鈍い
・ユーロ圏、日本は、原油安や金融緩和によって、上方修正となった
・中国の経済成長は、依然として一時の勢いはない
・ロシアは、ウクライナ問題などによって、厳しい経済状況が続く
・アジア新興国の経済成長への期待度は高い
などといったことが言えるのではないかと思います。
とはいえ、これはあくまで国際機関による“予想”でしかありません。
中長期的な「資産運用」の観点からみるのであれば、ここはあまり“バイアス(偏り)”をかけるべきではないでしょう。
ただ、今後期待が持てる国や地域への投資割合を高めておくことは、個人的にはお勧めです。
※私自身、そうしています。
さて、実際にどこにどのような配分で、投資をするのがよいのでしょうか!?
たまには、個別銘柄を観るだけでなく、経済成長予測を参考に、
大局的に考える時間を持ってもよいかもしれません。
何か新たな“発見”があるかもしれませんよ。
それでは、今週も、穏やかな日々をお過ごしください!
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