対象:住宅設計・構造
東西6.5メートル南北に22メートルの土地に、東西5メートル南北11.5メートルの家を建てることとなりました。
北道路で幅4.6メートル道路です。
南側にリビングが配置してありますが、吹き抜けはありません。
一階1.5メートルのテラスと、2階バルコニーがついていて、
一階テラスを含めずに建物の壁から南の境界線までが4.5メートルあります。南側には2階建ての建物が建っています。
日当たりも悪いと思うのですが、駐車スペースを6メートルとるのか駐車を5.5にして、庭を5メートルにした方がいいのか、迷っています。どうか、教えてください。
sayasayaさん ( 愛知県 / 女性 / 35歳 )
回答:3件
森岡 篤
建築家
3
南引き寸法と駐車スペースのかねあい
sayasayaさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
6.5×22m=143平方メートルの土地は、決して狭小地ではありません。
土地のプロポーション、方位は、私の好きな形で、魅力的な家ができると思います。
現案の建物配置は、2階バルコニーを含まず、建物の南壁面から境界線まで4.5mということですね。
バルコニー奥行きが1mとすると、バルコニー先端から3.5m、奥行き1.5mとすると、先端から3.0mとなります。
南側建物の境界線からの位置、東西の建物配置によりますが、確かに南からの引き寸法がもう少しほしいところですね。
駐車台数は1台でしょうか。
1台であれば、幅は6.5mと十分です。
車はどの位のクラスを予定されますか。
国産車の大型(クラウンクラス)で、長さ4.7m位でしょうか。
4.0mクラスの車であれば、駐車スペースは大分楽になります。
車止めを付ければ、ギリギリ寸法にすることができます。
建物を北側に寄せれば、南側(特に1階)は光が入りやすくなります。
sayasayaさんが、南側明るさと車サイズをどのように考えられ、どう優先されるかで決まると思います。
建物の工夫としては、南側に吹き抜けはないということですが、バルコニー床をスケスケ(グレーチング)にしたり、透過材料(FRPグレーチング等)にすることで、1階リビングを明るくする事が出来ます。
北側は、駐車スペースと道路で、開けていることになります。
視線コントロールは必要ですが、北側に大きな窓を取ることで、北側の部屋を明るくする事ができ、南側開口と相まって、南北方向に通風を取ることができます。
参考にしていただけたら幸です。
パルティータ建築工房サイトはこちら
東京都中野区の建築設計事務所 注文住宅/二世帯住宅/リフォーム
住宅の疑問にこたえる、「住宅こたえるね!ット」はこちら
評価・お礼
sayasayaさん
ご丁寧な回答大変参考になりました。
全面道路が狭く、車が4.75メートルと大きいことと、ゆくゆくは、二台になることを考えて、きめてみます。
車庫入れが苦手な私には、やはり、6メートルかな
という考えに落ち着きました。
風通しのことまで、考えて、設計をみなおしてみることとします。ありがとうございました。
志田 茂
建築家
2
日当たり
志田茂建築設計事務所:http://www12.ocn.ne.jp/~s-coco/index.html
志田です
4.5m空いていれば、そんなには日当たりは悪くはないと思います。
もちろん一日中さんさんと日があたるわけではありません。
それも冬至を境とした1〜2週間の事で。。
南に並ぶ家と家の間隔がどれくらい空いているかにもよりますが、
正午あたりには日があまり入らなくても、太陽が東南、南西の位置にある時は
部屋に差し込むと思われます。
南の窓をできるだけ高くすれば、それだけ入りやすくなります。
また、日が入らない事 イコール 暗い わけではないのではありません。
東、西からも光が入ります。そちら側の窓も重要です。
光は反射して入る事を、意識してください。
駐車場の方の寸法を大きくとるかどうかは、その道路の交通量が多いなら、
素早く車を入れる事がしやすくなるので、それを優先してもいいかもしれませんね。
冬至の影の長さは、前の家の高さの1.7倍を目安に、断面図で検討しみてください。
ただし、それは1年中ではなく、ほんのわずかな期間、さらに、その期間中のお昼ごろだけの、影であることを忘れずに。
評価・お礼
sayasayaさん
4.5メートルそんなに心配することもないかなと、少し安心いたしました。ありがとうございます。
南の建物が、一メートルくらいひいて建っておりますので、実質5.5メートルあいているので、このまま安心して計画を進めていきたいと思います。
冬の、少しの間の日当たりの悪さは、東があいているので、東の大きな窓で、しのぐこととします。
大変参考になるご回答ありがとうございました。
宮原 謙治
工務店
-
南東を思いきり空けたら・・・・!
sayasaya今日は!大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。
あなたは私の子供夫婦の年代です。日頃色々と相談を受けますが我が子の家づくりのような気持ちです。
現在、北側道路で、地間口約9メートル 奥行約22メートルの敷地の設計中です。
第一種中高層住居地域で、高さ10メートルまでの建物が建てられる場所ですから、三階建ての建物が建つことが予測されます。
sayasayaさんの敷地の用途地域はどうなんでしょうか?
ところで、一階部分がLDKのようですが思いきり南東の方を空けたらどうでしょうか?
すなわち、南東の角を二ヶ所つくりことです。この部分のことを、『夏は風だまり、冬は陽だまり』という民家の思想をいかしてみることです。
日当りだけでなく、風を家の中を流すことです。
家づくりは、家族の中心的生活環境造りです。家族の人生ドラマの舞台づくりです。
その舞台の上で繰り広げられるドラマは、幸せドラマが良いに決まっています。
与えられた敷地が持つ自然の恩恵は日照だけではありません。
もっと、本質的なところから計画されたら良いのではないでしょうか?
評価・お礼
sayasayaさん
大変、こころ温まるご回答を下さり、ありがとうございます。風だまり日溜まりという考えを初めてしりました。なんだか、ほっとなごめそうですね。
アドバイスを参考に、設計を再検討したいと思います。ありがとうございました。
大変参考になるご意見ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング