対象:住宅設計・構造
回答:1件

森岡 篤
建築家
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ジョイント部の接合によって
タクミさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
床下地に、根太+12mmベニヤの替わりに24mm又は28mmの厚ベニヤを使用して、半間ピッチの梁に直接取付、根太を使わない、根太レス工法が使われるようになりました。
床が厚くなっても、根太をなくすことで工程を短縮し、工事費的にもメリットがあります。
当事務所でも最近は厚ベニヤを使う方が多いです。
平板を根太なしで半間の梁に取り付けると、パネルのジョイントで上下に目違いを起こすため、厚ベニヤではジョイントにフローリングのようなサネ加工し、目違いを防止しています。
床板は、床に載る荷重(重さ)を支え、梁に伝える他、地震時に水平方向(面内方向)に地震力を壁に伝える役割があります。
そのため、床板には、面内方向の堅さ:せん断剛性が必要となります。
根太工法の12mmベニヤと比べ、厚ベニヤは厚いのだから、材料自体はせん断剛性が高いのですが、根太のないサネジョイント部は接合しないので、ズレを生じ、厚さの割にせん断剛性が上がりません。
このため、パネルを千鳥(ウマ状)に配置することで、剛性低下を防いでいます。
当事務所では、厚ベニヤでサネジョイント部で接合せず剛性を低下させるのはもったいないので、根太レス工法で棟上げした後、後の工程でジョイント部に下から角材を接合し、床剛性を上げています。
そうすることで、パネルの4周に有効な釘で接合することができ、この場合、パネルを千鳥にレイアウトする必要はありません。
評価・お礼

タクミさん
よくわかりました
どういう風に質問してよいのかもよくわかっていませんでしたが知りたいことすべてわかりました。ありがとうございます。
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