骨盤の歪みが背景に?内科受診→筋骨格系アプローチを
左下腹部に痛みがある場合、その原因としては消化器系、尿路系、婦人科系、筋骨格系の4つの領域に大別されます。がんなどの病気も心配されていますが、年齢から考えるとその可能性は高くはありません。
頻度的には腸内の便通障害による痛みが最多です。下痢はないというお話ですが、逆に便秘傾向はないでしょうか。便通障害と腹痛を特徴とする過敏性腸症候群が若い人によくみられますが、左下腹部に限定した痛みというのが少し合いません。
左下腹部の痛みの場合には左の尿管結石の可能性もありますが、血尿がないということから可能性は高くなさそうです。また左の卵管や卵巣の異常の可能性もありますが、生理と痛みの関連、生理不順などはあるでしょうか。
歩くと痛むという特徴からは、確率的には筋骨格系に関連した痛みの可能性が高いかと思われます。足の外傷を背景とする骨盤の歪みは腰痛や膝の痛みなど各種疼痛の原因となりますが、腹筋の痛みを引き起こす可能性もあります。
これからの手順としては先ず内科か消化器科を受診し、必要があれば泌尿器科か婦人科を紹介してもらうという事から始めましょう。がんの心配は少ないとはいえ、やはり内科や婦人科などの疾患がないかどうかが最重要です。
これらの診療科で異常なしと判明した場合には、筋骨格系に照準を合わせたアプローチを試みても良さそうです。骨盤や脊椎などの歪みがある場合には腕の良い整体師などに矯正してもらうのが有効かも知れません。
それと並んで日常生活にも注目しましょう。過敏性腸症候群などの場合にも言えますが、栄養バランスの乱れや低体温は自律神経やホルモンのバランスを乱し、痛みなどの様々な症状の原因となり得ます。
具体的にはこのQ&Aやコラムに詳述していますが、一例を挙げると、糖質の摂り過ぎとビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足、および36℃以下の低体温は神経機能の低下を通して、痛みなど諸症状の引き金になります。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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この回答の相談
最近、歩くと、左下腹部の痛みがあります。
私は、こういうことに関しては凄く敏感なので、凄く怖いです。
この歳で、がんとかありえますか?
ちなみに、尿とかをしても、出血も無く、下痢なども目立った… [続きを読む]
はっぱんさん (神奈川県/14歳/女性)
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