対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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盛土による不同沈下の可能性
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toto200909さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
床の傾き、大変ですね。
北面、西面、南面が擁壁、つまり周辺よりレベルが高く、敷地の北側に建物が建っているわけですね。
これは、敷地の西側を盛土して造成し、その上に家を建てたことによる不同沈下が疑われます。
全体として西側に傾くはずですが、北側擁壁が近いため、北西に傾いたのかもしれません。
擁壁の水抜き穴は、擁壁の安定のために、必要ですが、本来は、擁壁裏側は砕石など水が抜けやすい土を入れ、水を抜きます。
擁壁裏側が透水しにくい土の場合、後から水抜き穴を取ったとしても、水が抜けない可能性があります。
家が傾いたの原因が、水抜き穴がないことかどうかはわかりませんが、地表に雨が溜まらないよう、地盤に勾配を付けて排水すると良いです。
建築から18年経過し、これからも沈下が進むかどうかは、計測して判断する必要があります。
北西の一番下がったと思われる点と、東側の下がっていない点のレベルを、定期的に測定し、記録を付けます。
数ヶ月、年単位で、レベル差がほとんど変わらないようであれば、沈下は止まったと判断できます。
参考にしていただけたら幸です。
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評価・お礼
toto200909 さん
ご回答いただきありがとうございました。お返事が遅くなり申し訳ありません。
レベル計測器やレーザーレベルの購入を検討し、定期的な計測をしていきたいと思います。
この度は丁寧にご回答いただき、ありがとうございました。
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この回答の相談
2年前に購入した築18年の中古住宅が全体的に西と北に向かって傾いており、契約書上、泣き寝入り状態です。
又、金銭的に補修等は困難です。
知り合いの建築士によると「地盤沈下の可能性がある。大きな地震… [続きを読む]
toto200909さん (三重県/32歳/男性)
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