対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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私事で失礼ながら、、
shi-nji様
ちょっと私の自邸の話しをさせて頂きます。
私の家は崖地に建っております。
東南6m道路に面した細長い崖で、
土地を購入した時には、道路レベルで崖をくり抜いてRCの車庫が築かれており、
階段を5mほど上がったところ、道路側に面した敷地の半分が平坦な敷地で、
敷地中央に1.5m程の擁壁が立ち、その後ろはまた崖の斜面となていました。
細長い敷地の中央に擁壁で段差のある土地なので、
まともに家が建てられる状況ではなく、長い間売れずに残っていた土地でした。
そこで計画したのが、shi-njiさんがお考えのスキップフロアの家です。
土地が安かった分、基礎にお金がかかりましたが、
首都圏にありながら緑に囲まれた開放的で眺めがよく、
それでいてプライバシーが守られた快適な家ができました。
スキップ毎にゾーニングされているので、廊下がなく、
機能性にも優れていると自負しております。
しかし、スキップフロアの家は、バリアフリーとは対極にある様な家で、
生活動線には常に階段が介在し、住み始めて一ヶ月くらいは膝が痛かったです(笑)
でも、すぐに慣れて、足腰が丈夫になったかも?
さて、設計者というのは、その敷地を見て、その特性をどう活かそうかと発想します。
私はそれが自然な事だと思いますので、平らな土地でなければ家が建てられないというのが一般論なら、そんな一般論はナンセンスです。
その土地に建つ家の有り様、というのはその土地が私達に語りかけてくれるものです。
美しい家は必ずその土地の特性が活かされている家なのです。
ですから、shi-njiさんがその土地に持った家のイメージはとても自然なイメージの様に思いますよ。
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この回答の相談
南北両面道路の物件で、北面道路の方が高く、南面ひな壇(1.5メートル程度擁壁で上がっている)の物件があります。
出入りは北側の道路からで、南側からは出入りできません。
この物件で、南側… [続きを読む]
shi-njiさん (兵庫県/34歳/男性)
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