食事は空腹を感じてから・・消化のよい物をよく噛んで
数年の長きにわたり空腹を感じない状態が続いており、朝を中心に舌が真っ白というのは、胃腸にかなりの負担がかかり、弱っていることを示唆します。胃カメラなどでは異常がないことから、胃がんや胃潰瘍などの疾患は否定的なものの、慢性的な胃腸の機能障害が想定されます。
腹部症状の他にも肩凝りや喘息があり、気分の落ち込みや無気力などの精神的な不調が時折あるというのは、心身に於けるストレスや酸化物質の蓄積、それに低体温(36.0℃以下)の存在なども伺わせます。日常的な体温はどのくらいでしょうか。
お話の中で気になるのが「お腹はすかなくとも食事をとる」という点です。空腹ではない状態で食物が胃に入ってくると、胃は過重労働を強いられます。その結果、胃の体力を超えた負担が慢性的にのしかかってきます。
食事というものは基本的に、空腹を感じてから摂るものです。野生動物は空腹を感じないうちは決して食事をしようとはしません。栄養不足を心配する向きもあるでしょうが、人間も含む動物は、空腹や飢餓には驚くほど強いものです。
具体的には、空腹を感じない時間帯には無理して食べず、しばらく様子をみます。少し空腹を感じてから、消化のよいものを選んで、よく噛んでゆっくり食べます。消化のよい食べ物は果物、野菜、豆腐や豆など、反対に消化の悪いものは油脂分や砂糖の多い食べ物や肉などです。
またカフェイン飲料やアルコールの飲みすぎ、タバコ、冷たい飲料などは消化を妨げます。腹部の冷えや運動不足も、胃腸の機能低下を通して消化の妨げになります。従って冷たい飲み物や嗜好品の飲みすぎは避け、温めの風呂にゆっくりと半身浴し、適度に運動することも重要です。
一方で、過剰なストレスも消化を妨げるため、有効なストレス発散の手段も必要です。運動はストレス発散の観点からもお勧めですし、適当な趣味やリラクゼーションをぜひともいくつか確保したいものです。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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この回答の相談
お腹がすかない状態が、数年続いています。
年齢は、40代の主婦で、現在 喘息の治療で、フルタイド・アレグラを服用しています。
気持が落ち込み、無気力で、何もやる気がなかったり… [続きを読む]
そらっちです。さん (千葉県/41歳/女性)
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