対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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色選びの難しさ
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yuiyuiさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
色を決めるのは難しいですね。
私も設計する家ごとに、概略の色のイメージは早い段階で想定しますが、最終的に色を決める(満足してもらえる色の組合せの提示)時は、いつも緊張し、試行錯誤を繰り返します。
色見本で「絶対にこの色だ!」、と思って選んだのに、建物に使ってみると、「えっ、こんなはずじゃなかったのに」ということが起こります。
色見本と建物に使われた色と、印象が変わるのです。
**スケールにより、色の印象は変わる。
同じ色で、5cm角のサンプル、30cm角、畳サイズ、実物(例えば5m角)と、色見本を作成すると、全て感じが変わり、時として、違う色に見えます。
使うスケールにより色の印象が変わる、これが、色のやっかいな所です。
実際の建物は大きいので、できるだけ大きな色見本を用意することです。
ジョリパット等では、A4程度のサンプルは簡単に入手できますね。
このサンプルと、実物サイズの印象の差を確認してみると良いです。
候補のサンプルを何枚か持ち、街中を歩き、似た色の外壁があれば、サンプルと比べ確認してみると、印象の差がわかり易くなります。
**配色により、色の印象は変わる
外観の印象は、外壁色単体で決まるのでなく、同時に目に入るサッシ、屋根、庭、周辺の家等との配色で変わります。
少なくとも、外部で使用する色は、組合せで決めていく必要があります。
候補のサッシ、屋根材等、使用する色を集め、現場で建物を見ながらイメージします。
**テクスチャーで、色の印象は変わる
同じジョリパットでも、標準吹き付け、左官、櫛引等で、色の印象は変わります。
色選びは、難しいですが、これらを参考にしていただき、楽しんで決めていただけたら幸です。
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評価・お礼
yuiyui さん
早速のご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。
サンプルを何枚か持って、街中の似た色の外壁と比べてみるのが一番わかりやすいですね!
早速比べてみます。
ありがとうございました!
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この回答の相談
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yuiyuiさん (神奈川県/40歳/女性)
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