対象:インテリアコーディネート
野平 史彦
建築家
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照明計画をしない設計者は設計をしていないに等しい。
(株)野平都市建築研究所の野平(ノヒラ)と申します。
建築中のお宅とのこと。照明についてのこうした質問はこのQ&Aによく寄せられるのですが、私はいつも不思議に思っています。
と言うのは、建築を設計する事、空間を計画することというのは、光を計画することです。日中は外光をどのように入れ、夜は照明によってその空間をどのように表現したいのか、空間というのは光が無ければ存在しないのですから、設計者が照明計画をしない、というのは設計をしていないに等しいと私は思ってしまいます。
さて、前置きはそのくらいにして、ご質問についてですが、
まず、3.5mある天井に直付けのシーリングを付けた場合、球の取り替えはどうされるのでしょうか? 脚立に登って取り替えるのでしょうか?
住宅に限らず、建築の照明計画でまず考慮しなければならないのは、球の取り替えをどうするか、ということです。
大きな建物では、天井内から交換できたり、オートリフター付きの照明器具を付けたりする場合もありますが、通常はメンテ可能な高さまで吊り下げる器具を使うか、壁にブラケットを付けて上下を照らす(天井だけを照らす場合もあり)様にします。(下がり壁内に間接照明を付けるのもよくあります。)
お宅の場合、どのようなインテリアなのか分からないので具体的な提案ができないのですが、吊り下げたくないのであれば、12帖の高天井のスペースにFL(蛍光灯)のブラケットを1Mの側壁に4台ほど付けるということも考えられます。
ご参考になれば幸いです。
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