対象:住宅設計・構造
村上 治彦
建築家
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見えなくなるところをしっかりと
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東京北区の村上建築設計室の村上です。
完成後に見えなくなるところをじっくり見てください。
私が1番気になるのはグラスウールが袋に入っているタイプの断熱材です。
そして、その袋が防湿層の役割を持っている場合です。
その袋は表裏が決まっています(=表と裏の性能が異なります)。
「こちらを室内側にしてください」というような表記があります。
それは、室内側を防湿層にする必要があるからです。
見てほしいのは、袋には「耳」がついていて、
それを柱や間柱にホチキスのようなもので止めるようになっています。
その耳が隣の耳と重なっているかどうかを見てください。
防湿層がしっかりと形成されているかということです。
ホチキスの間隔も商品ごとに決まりがあります。
現場で聞くのもなかなかできないかもしれませんので、
事前に施工会社に断熱材の商品名を聞いて、
ネットで検索してみるといいと思います。
私が一番気になる「見えなくなるところ」です。
(様々なタイプの商品が出ていますので、
上の表現が全てに当てはまるものではありませんので、
それについてはご了承ください)
評価・お礼
月見草 さん
早速にありがとうございました。
見学する家は、ネオマフォームを使った外断熱→通気胴縁→ラス板と書いてありました。
しかし、村上さまのご説明で、今までグラスウールの「耳付き」の意味がわからなかったのですが、やっとわかりました。
完成して「見えなくなるところ」がやはり大事なのですね!
ありがとうございました。
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この回答の相談
はじめまして。
近々、工務店の見学会に参加します。
木造で外断熱、床は無垢(1階チーク、2階ナラ)、丸太柱は桧と栗、内・外壁は塗り壁だそうです。
見学は初めてではありませんが、部屋数や広さ… [続きを読む]
月見草さん (千葉県/48歳/女性)
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