対象:住宅設計・構造
工夫の仕方について
デザイン面で見ると、内外打放し仕上げは素敵ですよね。
私もこれまで、公共建築や大型建築などを設計していたときには多用してきました。
こういった物件だと、空調などもある程度しっかりとしたものを使うので、屋内環境も一定の温度を保ちやすくなり問題はありませんでした。
しかし、この数年の温暖化やエコという側面から考えると、もっと工夫をしていかないといけないように感じ、私も個人的に研究してきました。
コンクリートという素材は、ご存知かも知れませんが、暑いときにはすぐに熱くなり、熱を保存します。寒い時はその反対で冷たくなり冷気を保存します。
このように考えるとコンクリートというものを直接外気に触れさせるとどうしても、上記のような状態になりやすいでしょう。ある建築家が「30CMのコンクリートを打てば断熱性もとれる」と言っていましたが、それも工夫の一つでしょう。
住まいという観点から考えてみるとコストバランスや快適性など色んな側面が必要になってきます。内部にコンクリート打放しを使うのなら外側に断熱材を施した、いわゆる外断熱をすることがベターでしょう。そうなると外部は仕上げないといけません。
ただ、デザイン的な側面で考えると、例えば、内部の壁に接していないバルコニー側の壁を打放し仕上げなどにして外観のイメージを打放しでまとめることも出来るでしょう。このあたりは設計での工夫が必要ですが、内外とも打放しのイメージでまとめあげることも可能だと思いますよ。
あと、内部のコンクリートを素地のままにしていると1年間くらいはコンクリートの白い粉で悩まされる可能性があるので、塗布処理を忘れないようにしてくださいね。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- ( 建築家 )
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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この回答の相談
外壁・内壁ともコンクリート打放仕上げでのデメリット
またその克服方法が知りたいです。
快適な室内環境を保てる工夫・アイディアはありませんか?
※コストはかかってもよいが、ランニングコストはなるべく低く抑えられるように
MARY7さん
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