対象:住宅設計・構造
改正建築基準法について
建築基準法の最初には、次のようにあります。
「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定め、
国民の生命、健康、及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資する
ことを目的とする。」
そもそも、この法律の趣旨はこの文面にあると思います。
建築に携わるすべての人々の志が、この趣旨を忘れずに自身の仕事を行うこと
ではないかと感じます。
今回の基準法の改正について、消費者側から見れば偽装等を監視する意味でメリットがあります。
しかしながら、法律施行後の実務上に問題があり各方面に影響を与えています。
こうした状況下で、消費者はどのような影響を受けるのでしょうか?
まず、工事中はもちろん、確認許可後の変更ができにくいことでしょう。
今までは、軽微な変更として訂正や一部図面の差し替えで対応していたケースが、
殆どすべて最初からやり直しということになります。
つまり、「変更はできない」と思った方がいいということです。
しかしながら、お客様は図面だけではわからないこともあり、また何度も住宅を建てた
経験が少ないために、変更はどうしてもつきものです。
これには、どう対応すべきかも考えさせられます。
これからは、消費者にこの法律の内容をきちんと認知してもらい、時間をかけた住宅計画を
立ててもらうことが重要ではないでしょうか。
業者やハウスメーカーの都合で急がされること無く、一年以上じっくり時間をかけて納得の
いく住まいを建てて頂きたいと思います。
回答専門家
- 寺岡 孝
- ( 東京都 / 建築プロデューサー )
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
最近、改正建築基準法の影響で、建物が建てにくくなった、というような話を聞きます。実際、消費者として家を建てる際に、この法改正がどう影響してくるか教えていただけませんでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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