対象:住宅設計・構造
村上 治彦
建築家
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狭小住宅について
こんにちは、あーむさん。
どこかで聞いた事があるのですが、
「狭小住宅=敷地面積15坪以下」というような定義(?)もあるようです。
敷地の大きさも関係するのですが、それと同じくらい重要なのが、
建蔽率と容積率です。
私の自宅+事務所は敷地14.5坪の敷地に建っています。
建蔽率が60%ですので、
建築面積(簡単に言うと建物を屋根の上から見たときの建物の輪郭です)は、
9坪弱です。それを上に積み重ねる事で建物の大きさを確保します。
しかし、防火・準防火地域という「火災に強くしなさい」と規制がかかる地域ですと、
3階建てにするには、いろいろな防火措置を講ずることになるので、施工費は上がって行きます。
ですので、「狭小」というのは、建物の広さの限度とその中に納める内容(部屋の大きさ・数)、
予算がからんできて相対的に、思うままに住まいを建てられるか、
制約によって小さくしていかざるを得ないかによるものだと思っています。
最近、娘(3歳)は「○○ちゃん(自分の事)のおうちはちいさいね〜」と言います。
そのたびに「そうだね、小さくて可愛いおうちだよね」と言い聞かせていますが・・・
家族密度が高いです。なんでもすぐ手が届いて便利です。
部屋の配列がシンプルでつながりが強いです。
掃除が楽です。冷暖房も効率的です。
物理的に小さいですが、
それ以外にたくさんの「いいものを持っている住まい」が、「狭小住宅」だと思います。
狭いだけの家ではない住まいだと思います。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
狭小住宅について、最近よく聞く機会が多いのですが、どういった家づくりのことを「狭小住宅」というのでしょうか?
狭い土地に家を建てるだけでは、狭小住宅とはいわないですよね・・。諸々、初心者の質問で恐縮ですが、ぜひ教えてください。
あーむさん (東京都/34歳/女性)
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