対象:しつけ・身だしなみ
下枝 三知与
ビジネススキル講師/カウンセラー
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ビジネスマナー講師(ジュエリー販売経験あり)下枝三知与より
tamayahmさん、こんにちは!
ご質問の件でご参考になればと思い、回答いたします。
パールは日本独自の宝石として、昔から大切にされてきました。
欧米の女性からは羨望の的として見られているほど、パールは美しいものです。
もともとパールは「白」のものが基本でしたが、最近はカラーパールがいろいろと出回っています。
天然真珠は、一つ一つがアコヤ貝の中でタンパク質の膜を2000回以上巻いてできあがった、貴重なものなのです。
ですから巻いた回数が多いほどよく宝石屋さんが言う「テリ」が良くなりますし、微妙な色合い(青、ピンク、薄いグリーンなど)が出てきます。
ところが、最近は日本でとれる天然真珠も質が下がったり、巻きが良くないものが多く出回るようになりました。そこで安く売られているものの中には、あまり巻きの良くない珠に加工して輝き(テリ)をよく見せているものが多く出回っています。
一番良いのは、ご予算内でできるだけ質の良いものを買われることですが、ご自身で見極めは難しいと思いますので、信頼できるお店で実物をよく見て買われることをお勧めします。
決して通信販売で、品物を観ないで買うことは避けてくださいね。
おっしゃるように安い買い物ではないですから。
不思議なことに、お店でいくつか値段の違うものを比べてみると、その違い(テリや色合い)がご自身でも良くわかります。
冠婚(入学式や結婚式)には白のパールが原則です。
では仏の場面では黒真珠、グレーでなければならないかというと、そうではありません。
もちろん白のパールでOKです。
ですからいろいろな場面を考えられるとしたら、白のパールが良いでしょう。
グレーのパールはどちらかというとファッション用と取られますので(仏の場面での関係性にもよりますが)正式な場面では白をお勧めします。
白のパールの最高級のものを「花珠」といいます。
最近は通販でも紹介されていますが、花珠のセットはやはり安くても15万円以上はします。
「花珠」はテリもよく、色もうっすらピンクがかっていて本当に美しいです。
値段はやはりパールの質と大きさと仕上げの良さによって変わります。
珠の質(テリと色と丸み、傷が少ないこと)が良いこと、一つ一つの珠の大きさのバランスが整っていること、ひとつの珠の大きさが8ミリ以上、糸止めがきちんとされていること(珠と珠の間に糸止めがあること)などを基準に選ばれるとよいと思います。
もちろんご予算が一番の基準ですね(^^) その枠の中での話です。
安い、高いの値段にはやはり理由がありますから。
天然のパールには傷が必ずあります。(傷というのはパールの核が貝の中で膜を巻いていくうちに不純物を巻き込んでできるもののことを言います)
これも天然であるという証拠ですが、あまり大きくたくさんあるものは美しくないのでお勧めしません。
おっしゃるようにパールはセットで買うことは一生に一度ですし、お嬢さんやお嫁さんにと次の世代へと残していける、美しいものです。
お手入れをきちんとしてくださいね。パールは水分を嫌いますので、雨や汗に触れたままにしておくと風合いが変わってしまいます。要注意です。
汗をかいたら、柔らかい布でふき取ってから、ケースにしまってください。
以上長々と書いてしまいましたが、満足されるパールと出会われることを祈っています。
宝石も人との出会いと同じで「縁」ですから・・・
(現在のポイント:-pt)
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