ストレスマネジメント講座：ニューロンとシナプス

脳には、千数百億のニューロンと呼ばれる神経細胞があります。

それらすべてのニューロンは、興奮性や抑制性のあるシナプスと呼ばれる部位で連絡しあっています。

大脳の表面には、1.5〜4mmの薄い層である大脳皮質が広がっています。

神経細胞が規則正しい層構造を成して整然と並んでいる大脳皮質には、脳細胞の1割にあたる約140億個の神経細胞があり、知覚、随意運動、思考、推理、記憶など高次の機能を果たしています。

脳が、刺激や情報をキャッチすると、ニューロンに活動電位が発生し、シナプスを接続することで、情報伝達と情報処理が行われます。

シナプスを接続し、情報を伝達するために関与する神経伝達物質は、わかっているだけでも、五十種類以上あります。

８６活動電位というのは、刺激に応じて、細胞膜に生じる一過性の膜電位の変化です。

すべての細胞は、細胞膜で、外界と内界を分けており、タンパク質等の必要なものを取り入れ、老廃物や毒素などの不必要なものを排泄します。

細胞は、その他にも、特定のイオンを選択的に取り入れ、別のイオンを選択的に排出することで、内と外のイオンの濃度差をつくり出します。

細胞に何らかの刺激が加わると、細胞膜にあるイオンの通路であるイオンチャンネルが開き、イオンが、細胞膜を通過して、移動します。

このときに生じるのが、膜電位です。

膜電位には、すばらしいメリットがあります。

水力発電に使われるダムを思い浮かべてみましょう。

ダムのこちら側とあちら側では、水の高さに大きな差があります。

水の高さが違えば違うほど、ダムを解放したときに得られる水力エネルギーは、大きくなります。

同じように、細胞内外に、大きな電位差があれば、イオンチャンネルを開くと同時に、パワフルで素早いエネルギーを生み出すことができます。

膜電位のおかげで、生物は、瞬時に情報を伝達することができるのです。

健康を害するストレス反応をしっかり理解。

考え方の癖を認識、建設的な行動がとれるようになる認知行動療法の技法を習得して、ストレスを緩和。

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