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閲覧数順 2016年12月07日更新

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Theory of Mindfulness - 思い込みを排除した思考法

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科学に基づいた心理学から

初めての体験(例えば、原発事故など)に、論理的科学的Critical Thinking を使い対応出来る能力をこう呼びます。 この能力は次々に起こる社会問題解決には欠かせないもので、この分野を研究する心理学がMindful Science Psychology として最近注目を集めています。

Mindful とは、新しい問題に対処する際に、先例や過去における対処方法にとらわれない状態です。 先例に従順に従うのではなく、その場その場で大きく異なる状況に論理的科学的批判的に対応できる思考状態です(Demick, 2000)。

Mindful と逆の考え方としてMindlessの状態があります。 日々起こる複雑な問題解決にあたり、深く考えることなく、先例に従い、状況の変化を無視し、同じ解決方法を繰り返していく考え方です。

例えば、福島原発事故への事故調査委員会がまとめた報告書。 「根本的な原因について安全対策を先延ばししてきた東電を規制当局による『人災と』断定(日本経済新聞、p. 2, July 7, 2012)。」 

これは今までに起こったことのない事故が起こる可能性を論理的科学的批判的に考える能力の欠如ですね。 この地震が多発する日本の原発責任者としてはとんでもないことです。

また、日本のMedia は何故か大きくは取り上げていませんでしたが、事故調査委員会は「この事故は日本人の長年の文化に影響された思考習慣にも起因する。」と報告しています。 

“Its fundamental causes are to be found in the ingrained conventions of Japanese culture: our reflexive obedience; our reluctance to question authority; our devotion to ‘sticking with the program’; our groupism; and our insularity.”

日本人の周りに合わせる従順さ、権威への疑問を良しとしない文化、一度決まった計画は疑問をはさまずに遂行するものだという考え方、内部のミスを外に隠して守り抜くという集団主義、内向きの島国的性格。 これらが、福島原発事故の根底にあると報告しています。

正に、Mindlessに先例に従った典型的な事例だと思います。

日本を見まわすと、Mindlessな事例があとを絶ちません。

例えば、老人介護の問題。 世界に名だたる長寿国の介護の現場は決して誇れるものではないようです。 年を取る=動けなくなり、認知状態が悪化する。 という固定観念にとらわれたMindlessな考え方ですべて国の政策も決まっているようです。

科学ではすでにその過去から続く考え方に反する証拠が多く出ており、それに基づき、西洋では、老人福祉の現場が大きく変わってきています。 老年期に入っても脳は適切な刺激により(流行の脳トレとかではありませんよ)、成長を続け認知状況もさほど衰えることはないという証拠です。 

人間は生まれ、青年期まで成長を続け、そこからは衰退するのではなく、日本は際限なく成長を続けるという新たな証拠により、Developmental Psychology が今大きく見直されようとしている時代です(Langer et al., 1990)。 Mindful に人間を考える時代です。 その中で残念ながら、日本は未だに「老人は何も出来ない」というMindlessな意識から離れられないようです。

教育に関してもそうです。 教育はこうであるべきという思い込みから抜け出せずにいる日本では、未だにはるかに時代遅れの方法を取り続けています。 嫌というほど同じことを覚えさせ書かせる、正解はひとつと決められている、丸暗記に頼っている。

数学でさえ、正解はひとつではなく、生徒に考えさせる教育が始まろうとしている今(Conditional Instruction)、このお粗末な教育制度は、Mindless な思考しか出来ない人間を無理やり作り出しているとしか思えません(Langer, 1993; Demick, 2000)。

こんなとんでもない話を高校生からよく聞きます。

高校の教師が生徒に、「受験勉強は意味がないけど、今我慢したら大学で遊べるからね。」と言うそうです。 「大学で遊べる」ことへのとんでもなさは、さておいて、「今我慢したら遊べる」ということは、「勉強」自体が面白いものではないと頭から否定していることになります。 それでよく毎日生徒の前に立てますね。 

そんな教育をしている日本の未来への悲観を感じます。

英語教育も同じです。 何度もコラムに書きましたが、何年先例に従って同じことをやったら気がつくのでしょうか。 

日本で育つ子供への早期英語教育の無意味さ。 科学的根拠を無視して、未だに続いています。

会話学校がいくら乱立しても、日本人は英語が出来ません。 「英会話」なるものが役に立たないことにいつになったら気がつくでしょうか。 

「英語教育とはそういうものだから。」「日本とはそういう国だから。」「結婚とはそういうものだから。」「働くとはそういうものだから。」「シングルマザーとはそういうものだから。」「男とは。。。」「女とは。。。」「留学とは。。。」「恋愛とは。。。」

All About Q & Aにも、「そういうものだから」に深く根付いたMindless状況の質問、回答が多いことも気になります。

すべての「思い込み」を脳から取り払ってみると、急に世界が変わって見えますよ。
(現在アメリカの大学院で、最新のEvolutionary Developmental/Educational Psychologyを勉強中です。)

Good Luck!

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