原坊の朝顔がいよいよ蔓を巻き初め、すっかり夏らしい風情になっております。この時期の成長はめまぐるしく、日々変化の連続です。今回のテーマはアキュラでの朝顔の誕生秘話についてです。
この朝顔、実は高度生殖技術によって誕生しています。桑野先生が、種の時点で小さな傷を付け発芽しやすい状態にして誕生していたのです。
このような発芽の補助は、高度生殖医療でも、「アシステッドハッチング(AHA)」という類似の技術があります。受精した卵子は、分割を繰り返し胚盤胞になります。胚盤胞は子宮内膜に着床する為に透明帯という殻を破って外に脱出しなければなりません。これをハッチング(う化)と言います。アシステッドハッチングは、この透明帯を化学的な溶液や機械的なレーザーによって薄くして、殻を破りやすい状態にする技術です。主に、体外受精をしても中々着床しない方や、卵子の加齢により殻が厚くなってしまった方に適用されます。
園芸や、農業において、古くからこのような自然界の偶然によって起こっている発芽を促す現象を人工的に再現して、植物を育ててきました。
生命を生み出し、育む技術として、植物を育てるという行為には、多くを学ぶところがあります。毎日、植物の特性に合わせてお水をあげる、日光に当てる、土を入れ替える、枝を剪定するなど、手塩にかけた植物は嬉しそうに生き生きとして成長してくれます。
ご自身のお身体に関しても、生き物として、日々観察して、お身体が喜ぶような日常でのメンテナンスをしてはいかがでしょうか?
鍼灸師 小林
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