【聴心記「心の炎」】第14回 魂(2)・・・・心と課題 - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

国府谷 明彦
カウンセリングセンター聴心館 聴心館館長
東京都
厚生労働省認定 産業カウンセラー

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【聴心記「心の炎」】第14回 魂(2)・・・・心と課題

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【聴心記「心の炎」】第14回 魂(2)・・・・心と課題

前回は「心と身体」のお話でした。「身体をもらって生まれてきたというのは,感覚を使って感じること,それによって感情を感じ,体験・経験を積んでいくことにほかならない」ということでした。今日は「魂」のお話の第2弾。

さて,一生ものの長い経験と言うことを考えていくと,いろいろなことが見えてきます。貧しい家に生まれて,努力して事業を成功させたり,官僚や大臣になるサクセスストーリーがあります。逆に,大金持ちの家に生まれ,恵まれた生活を続けながら,ある日突然の不幸に見舞われ,寂しい晩年を送るというストーリーもあります。かと思えば,恵まれた家に生まれ,死ぬまで苦労することない一生を送った人が,晩年に自分の人生を振り返り全く意味のない人生と愕然とするストーリー,あるいは恵まれたその人生が故に,人生の途中で何もすることがない,生活のために働く必要もない,日々のことは家族や執事がしてくれる,それ故に意味が見つからずに苦しむ,そんなストーリーもあります。

苦労が多くて苦しむ,豊かで安定しているが故に苦しむ,平凡だから苦しむ,有名だから苦しむ,忙しいから苦しむ,暇すぎて苦しむ,金持ちだから苦しむ,貧しいから苦しむ,中流だから苦しむ.....人生,なんと苦しむことが多いのでしょうか。

その一方で,将来・未来を考えると不安になる,過去の自分の行動や出来事を考えると後悔や不安がでてくる,今の自分も不安でしょうがない.....なんと感じる不安が多いのでしょうか。

ここでちょっと,見方を変えてみましょうか? 身体を持って生まれてくる,その結果として感じる感情の中で,「苦しみ」や「不安」というネガティブな感情が何でこんなに多いのでしょうか? このことをちょっと考えたいと思います。私たちが,苦しんだり不安に思っているその内容は,いいかえるとある種の「問題や課題」であるといえます。そこで,「問題」と言うことを考えてみましょう。

ここにひとつの問題が出されているとしましょう。学生さんなら「数学や物理の超難しい問題」,社会人の方なら「仕事や経済・政策の込み入った問題」,主婦の方なら「家計簿を帳簿としてつける問題」なんて問題を出されたと考えて下さい。問題そのものをよく考えているけれど,答えがよくわからない。そんな時間が長く続いてくると,イライラしたり,苦痛になったり,解けるのかどうか不安になってくる。問題そのものは「思考」として考えている訳です。その一方で,「イライラや苦痛,不安」が感情として感じ取られています。すぐ解ける問題ならば,解いてすっきりしますが,問題が大きく横たわっていると,それが苦痛の種・不安の種となる訳です。

一方で,こうした問題は何のために出されているのか? 知識や技術を身につけたり,それが身についているかどうかの確認のために,問題が出されていることがほとんどですね。出題意図を考えると,問題の趣旨や解き方がわかりやすくなります。

どうでしょうか?私たちが日々の生活の中で感じている「苦しさや不安」,これは「問題・課題」が提示されているが故に,感情として感じている苦しさ・不安ではないのか? 苦しさや不安という感情そのものにこだわるよりも,「問題・課題」に着目する方が良いのではないか? 苦しさや不安を感じる「問題・課題」の出題意図は何なのか,それを考える方が良いように思われますね。

「人生に苦痛や不安が多いのは,そこに人生の課題があるからである。そして,人生の課題を解いているときの感情の側面にばかり注目するから,苦しさや不安がクローズアップされてくる」といえそうです。今,自分が何の課題を解いているのか? それを考えてみませんか?

次回は,「魂」の話の3回目。「課題をどう見極める」というお話をしましょう。
【2012.6.4: 聴心記「心の炎」は不定期で展開します】

【お知らせ】 近々,新しいセミナを開催します。うつや不安,対人恐怖に悩む人,あるいは,自分の性格が気になる人に向けて,「自分の考え方・感じ方を変えるセミナ」を開催します。15名くらいの定員のセミナで,話を聴いたり,いろいろと実習してみるセミナです。全3回くらいのセミナで,ご自分と同じ悩みを抱える方と知り合いになれるようなものにしたいと思っています。「心の炎」の内容にも,触れるセミナにしたいと思います。
セミナに興味がある方いらっしゃいましたら,「興味あり」とメール下さい。どのくらいの希望があるか知りたいと思います。よろしくお願いします。
メルアド: info@choushinkan.com

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