- 若林 正昭
- 若林司法書士事務所 所長 認定司法書士
- 司法書士
対象:借金・債務整理
雪国舞茸の創業者大平喜信氏は、当時農栽培は不可能と言われていた舞茸の自家栽培を、四畳半のアパートにこもって四年間もの長きにわたり失敗を繰り返しながら続け、とうとう五年目にしてものにしてしまった。高価だった舞茸が庶民の台所によく見られるようになったのは氏の鬼神の様な執念のおかげである。
エジソンが電球を発明するまでに900回以上も実験に失敗していたのは有名な話だ。「900回も失敗したのだからそろそろ諦めたらどうだ」と友人に言われると「900百種類の失敗する方法を発明した」とエジソンは反論し実験を続けそうだ、彼は成功を確信していて諦めなかったのだ。
何かを成し遂げることは、温泉を掘り当てるのに似ている。
近年の研究では日本ではどこを掘っても30%以上の確立で源泉にたどりつくらしい。掘り続ければいつか成功が待っている。しかし闇雲にどこでも掘ればいいというものではない。掘り始める前に掘る場所を慎重に選ぶことも大切だ。
諦めなかったと言う点で共通点のある、大平氏とエジソン。両氏にもう一つに共通なのは「いい場所を掘っていた」ということだ。大平氏は、庶民にとって高嶺の花だった舞茸の栽培という場所を掘り始め、エジソンは明かりと夜の生活の延長いう夢を掘り始めた。共に世の中の人が喜ぶ井戸である。
人間は自分の欲得の為だけにがんばりきれるものではない。両人とも諦めずにがんばり続けることが出来たのは、世のため人の為になるという使命感があったからに違いない。
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